悪性貧血:その正体とは?
- 悪性貧血とは悪性貧血は、血液中の赤血球が十分に作られなくなることで発症する貧血の一種です。 貧血と聞くと、鉄分不足を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、悪性貧血は鉄分ではなく、ビタミンB12という栄養素が不足することが原因で起こります。ビタミンB12は、食事から摂取する栄養素で、私たちの体にとって、特に赤血球を作る上で非常に重要な役割を担っています。 赤血球は、体中に酸素を運ぶ役割を担う、血液中の細胞です。 悪性貧血を発症すると、このビタミンB12が不足するため、赤血球がうまく作られなくなり、数が減ってしまいます。その結果、体全体に十分な酸素が行き渡らなくなり、様々な症状が現れます。 主な症状としては、顔面蒼白、倦怠感、動悸、息切れ、めまいなどが挙げられます。 また、悪性貧血は進行すると、神経障害を引き起こす可能性もあり、注意が必要です。悪性貧血は、適切な治療を行うことで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。 治療法としては、不足しているビタミンB12を補うために、注射や内服薬が用いられます。