内呼吸

呼吸器

呼吸の仕組み:外呼吸と内呼吸

私たちが生きていく上で、呼吸は欠かせません。息を吸ってはき出すという動作を、意識することなく繰り返していますが、この呼吸こそが、私たちの生命を支える重要な役割を担っています。呼吸の中でも特に重要なのが、「外呼吸」と呼ばれるものです。 外呼吸とは、体外から空気中の酸素を取り込み、体内で不要になった二酸化炭素を排出する、いわばガス交換のことです。このガス交換は、私たちの胸の中にある重要な臓器、肺で行われています。 肺の中には、「肺胞」と呼ばれる小さな袋状の組織が無数に存在しています。肺胞の壁は非常に薄く、その薄い壁を通して、酸素と二酸化炭素が効率よく交換されます。 新鮮な酸素は、肺胞から毛細血管へと移動し、血液によって全身の細胞へと届けられます。細胞は、酸素を使って栄養分を分解し、エネルギーを生み出します。この時、細胞内で不要になった二酸化炭素は、血液によって再び肺胞へと運ばれ、息を吐く際に体外へと排出されます。 このように、外呼吸は、私たちの体内の細胞へ酸素を供給し、不要な二酸化炭素を排出するという、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。
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