全末梢血管抵抗係数

循環器

全身の血管抵抗を示す指標:SVRI

- SVRIとはSVRIとは、Systemic Vascular Resistance Index(全身血管抵抗係数)の略称で、全身の血管が血液の流れに対してどれだけ抵抗を示すか表す指標です。 私たちの体の中には、全身に血液を循環させるための血管が張り巡らされています。血管は、心臓から送り出された血液を体の隅々まで届けるための重要な役割を担っています。 心臓は、この血管を通じ、全身に血液を送り出していますが、血管内には血液の流れに対する抵抗が存在します。この抵抗を数値化したものがSVRIです。SVRIが高いということは、血管が収縮している、つまり血液の通り道が狭くなっている状態を意味します。この状態では、心臓は血液を押し出すために、より強い力で働かなければなりません。逆に、SVRIが低いということは、血管が拡張している、つまり血液の通り道が広がっている状態を意味します。この状態では、心臓は比較的楽に血液を送り出すことができます。SVRIは、血圧や心臓の機能を評価する上で重要な指標となります。例えば、高血圧の患者さんの場合、SVRIが高い傾向が見られます。これは、高血圧によって血管が収縮し、血液の流れに対する抵抗が増加しているためと考えられます。
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