偽膜:その原因と特徴とは
- 偽膜とは偽膜とは、体内の粘膜の表面に現れる薄い膜状のものを指します。この膜は、炎症によって粘膜が傷ついた際に、血液中の成分や細胞の残骸などが集まり、固まって形成されます。例えるならば、すり傷の上にできるかさぶたを想像してみてください。しかし、かさぶたと偽膜には大きな違いがあります。かさぶたは皮膚の表面にできるのに対し、偽膜は粘膜の表面にできます。粘膜は、口の中や鼻の穴、消化器官など、体の外側と内側を繋ぐ場所に存在し、常に潤っているのが特徴です。このような湿った環境下では、偽膜はかさぶたのようにしっかりと固着することができません。そのため、偽膜は剥がれやすく、出血しやすいという特徴があります。偽膜は、その見た目から容易にそれとわかる場合もありますが、そうでない場合もあります。また、偽膜ができる原因は炎症とされていますが、その炎症を引き起こす原因は細菌やウイルス感染、アレルギー反応など様々です。そのため、偽膜を発見した場合は自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。