人体を守る防護壁:皮膚
人間の体は、一番外側を皮膚という薄い膜で覆われています。まるで洋服のように体全体を包み込む皮膚は、単なる体の表面を覆うものではなく、私達が健康に生きていく上で、非常に重要な役割を担っています。
まず、皮膚は外界と体内を隔てる壁の役割を果たし、体にとって有害な細菌やウイルスなどの侵入を防いでいます。もし皮膚がなかったら、私達の体は無防備な状態に置かれ、あらゆる病原体が容易に侵入してしまうでしょう。また、皮膚は、強い日差しや寒暖差、乾燥といった外部環境の変化からも体を守っています。
さらに、皮膚は触覚、圧覚、温度覚、痛覚といった感覚器としての役割も担っています。熱いものに触れたときに瞬時に手を引っ込めることができるのも、皮膚が温度を感じ取って脳に信号を送っているからです。また、物体に触れたときの感触や、痛みを感じることによって危険を察知し、体を守ることもできます。
このように皮膚は、私達が健康で安全な生活を送るために、非常に重要な役割を果たしているのです。