保存療法

外科

鎖骨骨折におけるクラビクルバンド

- クラビクルバンドとはクラビクルバンドは、鎖骨が骨折してしまった際に、手術を行わずに骨がくっつくのを促すために用いる医療用の装具です。特に鎖骨の中央部分である鎖骨骨幹部骨折に効果を発揮します。鎖骨骨折が起こると、骨が本来の位置からずれてしまうことがあります。クラビクルバンドは、このずれた鎖骨を正しい位置に安定させることで、肩甲骨が不自然に出っ張ったり、鎖骨が短くなってしまったりするのを防ぎます。 また、鎖骨への負担を軽減することで、骨がスムーズに、かつ正常な形でくっつくようにサポートします。装着方法は、まず背中にあたる部分からベルトを伸ばし、肩と脇の下を通します。そして、背中でベルトを固定します。こうすることで、まるで胸を張っているような状態になり、鎖骨への負担を軽減することができるのです。 クラビクルバンドは、骨折した鎖骨を適切な位置に固定し、身体への負担を軽減することで、日常生活における不便さを和らげながら、自然治癒を促すための有効な手段と言えるでしょう。
脳・神経

腰椎椎間板ヘルニア:その原因と治療法

- 腰椎椎間板ヘルニアとは? 私たちの背骨は、椎体と呼ばれる骨が積み重なった構造をしています。この椎体と椎体の間には、クッションの役割を果たす椎間板という組織が存在します。この椎間板は、中心部に柔らかい髄核と、それを取り囲む線維輪で構成されています。 腰椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の一部が変形し、中の髄核が飛び出すことで起こります。飛び出した髄核が、近くを通る神経を圧迫することで、腰の痛みや足のしびれといった症状が現れます。 腰椎椎間板ヘルニアは、中腰姿勢での作業や重い物を持ち上げる動作など、腰に負担がかかる動作を繰り返すことで発症しやすくなります。また、加齢に伴い椎間板の水分量が減少し、柔軟性が低下することも原因の一つと考えられています。 特に20代から40代の比較的若い世代に多く見られ、日常生活に支障をきたすこともあります。症状や程度に応じて、安静や薬物療法、リハビリテーションなど、様々な治療法が選択されます。
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