知っておきたい失禁の種類と原因
- 失禁とは失禁とは、自分の意思とは関係なく、尿や便が漏れてしまう状態を指します。通常、私たちは膀胱に尿がたまると、その感覚が脳に伝わります。そして、トイレに行きたいと感じ、適切な場所とタイミングで排尿することができます。これは、脳からの指令によって、膀胱を収縮させる筋肉と、尿道を開閉する筋肉が協調して働くことで成り立っています。
しかし、加齢や病気、出産など、様々な要因によって、この排尿のコントロールがうまくいかなくなることがあります。例えば、膀胱を収縮させる筋肉が弱くなったり、尿道周りの筋肉が緩んでしまったりすると、尿意を感じにくくなったり、咳やくしゃみなど、お腹に力が入った際に尿が漏れてしまうことがあります。これが尿失禁です。
便の場合も同様に、通常は直腸に便がたまると、その感覚が脳に伝わります。そして、便意を感じ、適切な場所とタイミングで排便することができます。しかし、直腸や肛門の周りの筋肉が弱くなったり、神経が障害を受けたりすると、便意を感じにくくなったり、便を我慢することが難しくなったりします。これが便失禁です。
失禁は、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的な負担も大きいものです。一人で悩まずに、医療機関に相談することをおすすめします。