便失禁

泌尿器

知っておきたい失禁の種類と原因

- 失禁とは失禁とは、自分の意思とは関係なく、尿や便が漏れてしまう状態を指します。通常、私たちは膀胱に尿がたまると、その感覚が脳に伝わります。そして、トイレに行きたいと感じ、適切な場所とタイミングで排尿することができます。これは、脳からの指令によって、膀胱を収縮させる筋肉と、尿道を開閉する筋肉が協調して働くことで成り立っています。 しかし、加齢や病気、出産など、様々な要因によって、この排尿のコントロールがうまくいかなくなることがあります。例えば、膀胱を収縮させる筋肉が弱くなったり、尿道周りの筋肉が緩んでしまったりすると、尿意を感じにくくなったり、咳やくしゃみなど、お腹に力が入った際に尿が漏れてしまうことがあります。これが尿失禁です。 便の場合も同様に、通常は直腸に便がたまると、その感覚が脳に伝わります。そして、便意を感じ、適切な場所とタイミングで排便することができます。しかし、直腸や肛門の周りの筋肉が弱くなったり、神経が障害を受けたりすると、便意を感じにくくなったり、便を我慢することが難しくなったりします。これが便失禁です。 失禁は、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的な負担も大きいものです。一人で悩まずに、医療機関に相談することをおすすめします。
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膀胱直腸障害:排泄の悩みを抱えるあなたへ

- 膀胱直腸障害とは膀胱直腸障害とは、文字通り、体から不要なものを排出するために働く膀胱と直腸という二つの重要な器官に障害が生じることを指します。私たちが健康な状態では意識することなく行っている排尿と排便。膀胱直腸障害はこの排泄機能に大きな影響を与え、日常生活に支障をきたす可能性があります。膀胱は、腎臓で濾過された尿を一時的に溜めておくための袋状の器官です。膀胱に尿が溜まると、私たちは尿意を感じ、トイレに行き排尿します。一方、直腸は大腸の最終部分に位置し、消化吸収を終えた後の便を一時的に溜めておく場所です。直腸に便が溜まると便意をもよおし、排便します。膀胱直腸障害では、これらの器官の機能が正常に働かなくなるため、尿意や便意を感じにくくなったり、逆に頻繁に感じたり、思うように排泄できなかったりといった症状が現れます。 また、排泄時に痛みや不快感を伴うこともあります。この障害は、生まれつきの病気や、交通事故などによる脊髄損傷、脳血管疾患、糖尿病などの病気によって引き起こされることがあります。加齢に伴い排泄機能が低下することも、膀胱直腸障害のリスクを高める要因となります。膀胱直腸障害は、日常生活に大きな負担をかけるだけでなく、放置すると尿路感染症や腎機能障害、便秘、腸閉塞などの合併症を引き起こす可能性もあります。そのため、早期に発見し、適切な治療やケアを受けることが非常に重要です。
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