静かなる脅威:低血圧を知る
- 低血圧とは私たちの体は、心臓がポンプのように機能することで、血液を全身に送り届けています。 血液は、酸素や栄養を体の隅々まで運び、老廃物を回収するという重要な役割を担っています。この血液が血管を押す力のことを血圧といいますが、低血圧とは、文字通りこの血圧が正常範囲よりも低い状態を指します。一般的には、上の血圧(収縮期血圧)が90mmHg未満、下の血圧(拡張期血圧)が60mmHg未満の場合に低血圧と診断されます。 血圧は常に一定ではなく、時間帯や活動量、ストレス、体位などの変化によって上下します。低血圧は、健康な人にも見られることがあります。例えば、激しい運動の後や、長時間立ちっぱなしの状態、脱水症状などによって一時的に血圧が低下することがあります。また、体質的に血圧が低くても、特に自覚症状がなく健康に過ごせている人もいます。しかし、急激な血圧低下によってめまいや立ちくらみ、ふらつき、意識消失などの症状が現れる場合は注意が必要です。 これらの症状は、脳へ十分な血液が供給されなくなることで起こります。このような場合は、医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。