低残渣食

食生活

低残渣食:消化管に優しい食事療法

- 低残渣食とは私たちの体は、食事から栄養を吸収して健康を維持しています。口にした食べ物は、胃や腸などの消化管を通る間に消化・吸収されますが、食べ物には消化しやすいものと消化しにくいものがあります。消化しにくい成分が多い食事を続けると、消化管に負担がかかり、場合によっては体調不良を引き起こす可能性もあります。低残渣食とは、消化管に負担をかけにくいように工夫された食事のことです。残渣とは、消化吸収されずに体外に排出される食物のかすのこと。つまり、低残渣食とは、この残渣を少なくすることで消化管の負担を軽減することを目的とした食事といえます。では、どのようなものが消化しにくいのでしょうか? 代表的なものとして、食物繊維があります。食物繊維は健康に欠かせない栄養素ですが、消化されにくく腸に残りやすい性質があります。そのため、低残渣食では、野菜や果物、きのこ、海藻などに多く含まれる食物繊維を制限します。しかし、食物繊維を控えるということは、他の栄養素が不足するリスクも伴います。そのため、低残渣食を行う場合は、医師や管理栄養士の指導のもと、個人の状況に合わせて適切な食事内容を決めることが重要です。
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