人格形成

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エリクソンの発達段階論

- エリクソンの漸成的発達理論とはエリクソンの漸成的発達理論は、精神分析学者であるエリック・H・エリクソンが提唱した、人が生まれてから生涯にわたるまで、どのように成長し、発達していくのかを段階的に説明する理論です。 この理論は、有名な精神分析学者であるフロイトの精神力動論を土台としていますが、エリクソンはフロイトの理論に加えて、人が育つ上で社会や文化が与える影響を特に重要視しました。 エリクソンは、人は生涯を通じて、家族や友人、地域社会など、様々な人や環境と関わり合いながら成長していくと考えていました。そして、それぞれの発達段階において、人は社会との関わりの中で、必ず乗り越えなければならない課題(発達課題)に直面するとしました。 例えば、幼児期には親との信頼関係を築くこと、青年期には自分が何者であるかというアイデンティティを確立することなどが課題として挙げられます。 エリクソンは、各段階の発達課題を適切な時期に乗り越えることが、その後の健全な発達に繋がると考えました。逆に、課題を乗り越えられずに葛藤を抱えたまま大人になると、対人関係や社会生活に困難が生じる可能性があると指摘しました。
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