知っておきたい体のサイン:亢進とは?
- 体の変化を意味する『亢進』日常生活ではあまり聞き慣れない「亢進」という言葉。しかし、健康状態を表す際には重要な意味を持ちます。「亢進」を簡単に説明すると、体の機能や活動が通常よりも過剰に活発になっている状態を指します。私たちの体には、心臓が血液を送り出す、胃が食べ物を消化する、など、生命を維持するために休むことなく働く様々な機能が備わっています。 これらの機能は通常、体内でのバランスを保ちながら、適切なレベルで活動しています。 しかし、様々な要因によって、このバランスが崩れ、特定の機能が過剰に働いてしまうことがあります。 この状態を「亢進」と呼ぶのです。例えば、毎日活動するためのエネルギーを生み出す甲状腺という器官があります。 この甲状腺の働きが活発になりすぎる状態を「甲状腺機能亢進症」と呼びます。 甲状腺機能亢進症になると、代謝が過剰に進み、動悸、息切れ、体重減少、発汗過多などの症状が現れます。「亢進」は甲状腺に限らず、様々な体の機能に起こり得ます。 例えば、免疫の働きが過剰になるとアレルギー反応が強く出たり、自律神経が過剰に働くと、めまい、動悸、息苦しさなどの症状が現れることがあります。このように「亢進」は、体の機能のバランスが崩れ、過剰に働いている状態を指す言葉です。 「亢進」という言葉を知っておくことで、自身の体の状態や病気について、より深く理解することができます。