乾癬:皮膚の病気について
- 乾癬とは乾癬は、皮膚に赤い斑点ができ、その上に白いカサカサしたものが付着する病気です。この白いカサカサしたものを鱗屑(りんせつ)と呼びます。乾癬は、かゆみを生じる場合もありますが、症状の出方は人によって大きく異なります。ある人は皮膚の一部に小さな赤い斑点が現れるだけですが、別の人は体全体に広範囲にわたって症状が現れることもあります。また、爪が変形したり、関節に痛みが出たりすることもあります。乾癬の原因はまだ完全には解明されていませんが、免疫の異常が大きく関わっていると考えられています。本来、免疫は体外から侵入してきた細菌やウイルスから体を守る働きをしています。しかし、乾癬の場合、この免疫システムが何らかの原因で自分の体の皮膚を攻撃してしまうため、炎症が起こり、皮膚が異常に増殖してしまうのです。その結果、赤い斑点や鱗屑といった症状が現れると考えられています。乾癬は感染する病気ではありませんので、他の人にうつる心配はありません。しかし、見た目の問題から、精神的なストレスを感じてしまう方も少なくありません。乾癬は慢性的な病気であり、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです。そのため、症状をコントロールし、日常生活に支障が出ないようにすることが重要になります。医師の指示に従って適切な治療を継続していくことが大切です。