中毒

お酒に潜む危険:酩酊状態を知ろう

お酒を飲むと、含まれているアルコールによって一時的に普段通りの意識や行動が取れなくなることがあります。これを酩酊状態と呼びます。お酒に含まれるアルコールは、体内に吸収されると血液によって全身に運ばれ、脳に到達します。アルコールが脳に達すると、神経細胞の情報伝達が阻害され、思考や判断、運動、バランス感覚など、様々な機能に影響を及ぼし始めます。 同じ量のお酒を飲んでも、酔い方には個人差があります。これは、体質や体調、年齢、性差などによって、アルコールの分解速度や脳への影響が異なるためです。また、お酒の種類によってアルコール度数が異なり、度数の高いお酒ほど少量でも早く酔いが回りやすい傾向があります。空腹時にお酒を飲むと、胃でのアルコール吸収が速くなり、食後よりも酔いが回りやすくなります。 酩酊状態になると、顔が赤くなる、陽気になる、おしゃべりになるといった初期症状が現れます。さらに、アルコールの摂取量が増えると、ろれつが回らなくなる、千鳥足になる、吐き気がするといった症状が現れます。重度の酩酊状態に陥ると、意識を失ったり、呼吸困難に陥ったりする危険性もあり、命に関わることもあります。

気分安定薬の落とし穴:急性リチウム中毒

気分の波が激しく、躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害。この病気の治療において、炭酸リチウムという薬は、長年にわたり、なくてはならない存在でした。この薬は、躁状態を抑え、気分の波を穏やかにすることで、多くの患者さんを苦しみから救ってきました。しかし、どんな薬にも、表裏一体のように、効果と副作用が存在します。炭酸リチウムも例外ではなく、使用には注意が必要です。 特に、急性リチウム中毒は、命に関わることもあるため、十分な注意が必要です。炭酸リチウムは、体内の水分や電解質のバランスに影響を与えるため、服用量が多すぎたり、体内の水分量が減ったりすると、中毒症状が現れやすくなります。初期症状としては、吐き気やだるさ、手の震えなどが見られますが、重症化すると、意識障害や痙攣などを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。 そのため、炭酸リチウムを使用する際には、医師の指示をしっかり守り、決められた量を正しく服用することが重要です。また、体内の水分量が減りやすい夏場や運動後などは、特に注意が必要です。少しでも異常を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。
脳・神経

お酒と体:酩酊状態を知る

- 酩酊状態とはお酒を飲むと、含まれているアルコールが体内に入ります。このアルコールが脳に達すると、様々な精神作用や身体作用が現れます。これが、いわゆる「酔っ払い」の状態、つまり酩酊状態です。お酒を少しだけ飲んだ状態では、気分が上向き、リラックスしたり、明るく社交的になったりすることがあります。しかし、飲み過ぎると、アルコールの脳への影響が強くなり、正常な判断ができなくなったり、運動機能が低下したりします。具体的には、ろれつが回らなくなったり、千鳥足になったり、記憶があいまいになったりするなどの症状が現れます。また、感情の起伏が激しくなったり、攻撃的になったりする人もいます。酩酊状態の程度は、飲酒量やアルコール度数の高さだけでなく、体質や体調、その時の状況によっても大きく異なります。空腹時や睡眠不足の時は、少量の飲酒でも酔いやすくなります。お酒は、楽しく適量を心がけましょう。飲み過ぎると、急性アルコール中毒になる危険性もあります。自分の体質や体調と向き合い、節度を守って飲酒を楽しむことが大切です。
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