中枢神経

目・眼科

生命の兆候:睫毛反射

- 睫毛反射とは眼は外界の情報を得るための重要な器官ですが、非常にデリケートな構造をしているため、外部からの刺激に対して無意識に眼を守るための仕組みが備わっています。その代表的なものの一つが、「睫毛反射」と呼ばれるものです。睫毛反射は、その名の通り、まつ毛に物体が近づいたり、風や光などの刺激を受けたりした際に、瞬時にまぶたを閉じて眼球を保護する反射的な反応です。この反射は、意識的にまばたきをする時とは異なり、外部からの刺激に対して無意識かつ瞬時に起こる点が特徴です。例えば、小さな虫が目に飛び込んできそうな時や、ボールが飛んできた時などに、私たちはとっさに目を閉じます。これは、意識して目を閉じようとしたのではなく、睫毛反射という生来備わっている反射機能によって、無意識のうちに眼が守られているのです。睫毛反射は、眼球を保護するために非常に重要な役割を担っています。もしも、この反射がうまく働かないと、眼球に傷がついたり、異物が入ったりする危険性が高まります。これは、視力低下や眼疾患に繋がる可能性もあるため、軽視することはできません。このように、睫毛反射は私たちが意識することなく、眼の安全を守ってくれている重要な機能と言えるでしょう。
脳・神経

身体の司令塔:脊髄の役割と重要性

私たちの体の中心部、背骨の内部には、脳から続く重要な器官が存在します。それが脊髄です。まるで脳からの指令を全身に伝える電線のように、神経細胞が集まって太い束状になっています。 脊髄は、脳からの指令を体の各部へと伝達する役割を担っています。例えば、手を動かそうと考えた時、その指令は脳から脊髄を通って腕の筋肉へと伝わり、実際に手が動くのです。また、反対に、皮膚に触れた感覚や体の位置情報なども、脊髄を通じて脳へと送られます。 このように、脊髄は脳と体をつなぐ情報伝達の要と言えるでしょう。脊髄は、私たちが意識的に行う動作だけでなく、呼吸や心臓の動きなど、生きていく上で欠かせない体の機能にも深く関わっています。もし、脊髄が損傷してしまうと、脳からの指令が伝わらなくなったり、体からの情報が脳に届かなくなったりするため、体の麻痺や感覚障害といった重い症状が現れることがあります。
脳・神経

お酒と体:酩酊状態を知る

- 酩酊状態とはお酒を飲むと、含まれているアルコールが体内に入ります。このアルコールが脳に達すると、様々な精神作用や身体作用が現れます。これが、いわゆる「酔っ払い」の状態、つまり酩酊状態です。お酒を少しだけ飲んだ状態では、気分が上向き、リラックスしたり、明るく社交的になったりすることがあります。しかし、飲み過ぎると、アルコールの脳への影響が強くなり、正常な判断ができなくなったり、運動機能が低下したりします。具体的には、ろれつが回らなくなったり、千鳥足になったり、記憶があいまいになったりするなどの症状が現れます。また、感情の起伏が激しくなったり、攻撃的になったりする人もいます。酩酊状態の程度は、飲酒量やアルコール度数の高さだけでなく、体質や体調、その時の状況によっても大きく異なります。空腹時や睡眠不足の時は、少量の飲酒でも酔いやすくなります。お酒は、楽しく適量を心がけましょう。飲み過ぎると、急性アルコール中毒になる危険性もあります。自分の体質や体調と向き合い、節度を守って飲酒を楽しむことが大切です。
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