中心静脈栄養

看護技術

中心静脈栄養法:口からの食事が難しいときの選択肢

- 中心静脈栄養法とは中心静脈栄養法(TPN)は、口から十分な栄養を摂取することが難しい患者さんに対して、必要な栄養を直接血液中に送り込む治療法です。私たちの体は、健康を維持し、活動するためのエネルギー源として、また、組織の成長や修復のために栄養が必要です。 通常、私たちは食事から必要な栄養を摂取しますが、病気や怪我など様々な理由で、口から十分な栄養を摂取できない場合があります。 このような場合に、中心静脈栄養法が用いられます。 中心静脈栄養法では、心臓に近い太い静脈である中心静脈にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入します。カテーテルは、通常、鎖骨の下を通る鎖骨下静脈や首にある内頚静脈から挿入され、その先端は心臓の近くにある上大静脈という大きな静脈に位置します。 そして、このカテーテルを通じて、糖分、アミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養素をバランス良く含んだ高カロリーの栄養輸液を直接血液中に送り込みます。中心静脈栄養法は、生命維持に不可欠な場合もあれば、患者さんの栄養状態を改善し、回復を早めることを目的とする場合もあります。
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