中心静脈

看護技術

中心静脈カテーテル(CVC)とは?

- 中心静脈カテーテルとは中心静脈カテーテル(CVC)とは、心臓に近い太い静脈である中心静脈に挿入して使用する管状の医療器具です。中心静脈は、末梢静脈に比べて血管が太く、血流が豊富なため、刺激の強い薬剤や高カロリー輸液などを安全に投与するために用いられます。カテーテルの先端は、鎖骨下静脈や内頸静脈といった、体の表面に近い比較的太い静脈から挿入し、心臓近くの太い静脈である上大静脈まで到達するように留置されます。カテーテルの材質は、シリコンやポリウレタンなど、生体適合性に優れた素材が使用されています。中心静脈カテーテルは、長期にわたる点滴治療や、抗がん剤治療、高カロリー輸液が必要な患者さんなどに広く用いられています。具体的には、以下のような場合に、中心静脈カテーテルが使用されます。* 末梢静脈からの点滴が困難な場合* 血管刺激性の強い薬剤の投与が必要な場合* 長期にわたる栄養管理が必要な場合* 血液透析が必要な場合* 中心静脈圧の測定が必要な場合中心静脈カテーテルは、患者さんの負担を軽減し、より安全で効果的な医療を提供するために欠かせない医療器具の一つとなっています。
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