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免疫の番人!脾臓の役割とは?

人間の体には、それぞれ重要な役割を担う様々な臓器が存在しますが、今回は「脾臓」について詳しく解説していきます。脾臓は、握りこぶしほどの大きさで、重さは成人で約100~200グラムほどです。体の左上、肋骨の下あたりに位置し、胃の後ろに隠れるように、横隔膜のすぐ下にあります。この場所はちょうど第9肋骨から第11肋骨の高さにあたり、外部からの衝撃を受けにくい場所となっています。 脾臓の表面は、薄い膜である「被膜」で覆われています。被膜の内側には「脾髄」と呼ばれる組織があり、この脾髄こそが脾臓の機能の中心を担っています。脾髄は大きく「赤脾髄」と「白脾髄」の2つの領域に分けられます。赤脾髄は、脾臓の大部分を占めており、古くなった赤血球を壊したり、血液中の異物を取り除いたりする役割を担っています。一方、白脾髄は、リンパ球が集まっている場所で、免疫機能に大きく関わっています。具体的には、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの病原体に対する免疫反応を起こし、排除する役割を担っています。このように、脾臓は一見地味ながらも、私たちの健康を守るために重要な役割を担っている臓器と言えるでしょう。
その他

免疫の鍵! リンパ節の「傍皮質」とその役割

私たちの体には、リンパ節と呼ばれる、大きさ数ミリメートルから数センチメートルほどの小さな器官が無数に存在しています。リンパ節は全身に分布しており、特に首、脇の下、足の付け根などに多く見られます。リンパ節は、リンパ管と呼ばれる細い管で網の目のようにつながっており、体の中を流れるリンパ液が通過する場所となっています。 リンパ節は、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫システムにおいて非常に重要な役割を担っています。リンパ液は、血液とともに体中を巡り、老廃物や病原体などを運びます。リンパ節は、リンパ液を濾過して、これらの異物を除去する働きを持っています。 リンパ節の内部は、皮質、傍皮質、髄質と呼ばれる3つの主要な領域に分けられます。皮質は、リンパ節の外側に位置し、リンパ球が集まったリンパ小節と呼ばれる構造が見られます。リンパ小節は、B細胞と呼ばれるリンパ球が多く存在し、抗体を作って病原体を攻撃します。傍皮質は、皮質と髄質の間に位置し、T細胞と呼ばれるリンパ球が多く存在します。T細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞を直接攻撃する働きがあります。髄質は、リンパ節の中心に位置し、リンパ球やマクロファージなど多くの免疫細胞が存在します。髄質では、病原体や異物が処理され、排除されます。 このように、リンパ節は免疫システムにおいて重要な役割を担っており、私たちの健康を守っています。
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