聴診でわかる?連続性ラ音について
- 連続性ラ音とは連続性ラ音は、聴診器を用いて呼吸音を聴く際に、時折耳にする異常な音の一つです。まるでフルートや口笛を吹くときのように、長く続く「ヒュー」という音が特徴です。この音は、息を吸うときだけに聞こえる場合と、息を吐くときだけに聞こえる場合、そしてその両方で聞こえる場合があります。なぜこのような音が聞こえるかというと、空気の通り道である気管や気管支が、何らかの原因で狭くなっているためです。息を吸ったり吐いたりする際に、空気が狭くなった部分を無理に通過するため、このような音が発生すると考えられています。連続性ラ音と似たような音に、断続性ラ音と呼ばれるものがあります。こちらは「プツプツ」「パチパチ」といった音が特徴で、持続時間が短い点が連続性ラ音とは異なります。連続性ラ音は、その持続時間の長さから、断続性ラ音と区別されます。連続性ラ音は、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患においてよく認められます。これらの病気では、気管支の炎症や狭窄が起こるため、連続性ラ音が聴取されることがあります。連続性ラ音が聞こえる場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。