ラセーグ徴候

検査

腰痛の診察室:ラセーグ徴候って何?

- ラセーグ徴候とは腰痛には様々な原因が考えられますが、その中でも腰椎椎間板ヘルニアは、激しい痛みやしびれを引き起こす代表的な病気の一つです。腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板の一部が、何らかの原因で飛び出してしまい、神経を圧迫してしまうことで起こります。この腰椎椎間板ヘルニアを診断する上で、重要な検査の一つにラセーグ徴候があります。ラセーグ徴候は、腰から足にかけて伸びている坐骨神経の異常を調べる検査です。検査は、患者さんをベッドに仰向けに寝かせた状態で行います。医師が患者さんの片方の足をゆっくりと持ち上げていきます。もし、腰椎椎間板ヘルニアなどで坐骨神経が圧迫されている場合は、太ももの裏側からふくらはぎにかけて痛みやしびれが出現します。これがラセーグ徴候です。ラセーグ徴候は、腰痛の原因を特定する上で重要な手がかりとなります。しかし、ラセーグ徴候が出たとしても、必ずしも腰椎椎間板ヘルニアであるとは限りません。他の病気の可能性もありますので、医師の診察と、レントゲンやMRIなどの画像検査を組み合わせて、正確な診断を行う必要があります。
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