プロゲステロン

産婦人科

基礎体温でわかること

- 基礎体温とは目が覚めてすぐの時間帯、身体が活動状態に入る前の安静な状態で測定する体温のことを基礎体温と言います。私達の体温は、日中活動している間は自律神経の働きによって常に変化しており、気温や食事、運動、感情などの影響を大きく受けます。しかし、睡眠中は体温を調節する機能が低下するため、これらの外部環境による影響を受けにくくなります。そのため、基礎体温は身体本来のリズムを反映した体温を測ることができると考えられています。 基礎体温を毎日同じ時間に測定し、記録していくことで、月経周期に伴う女性ホルモンの変化を知ることができます。一般的に、月経周期の前半は卵胞ホルモンの分泌が盛んになるため体温が低く、排卵日を境に黄体ホルモンの分泌が増加すると体温が高くなるという二相性の変化が見られます。この体温の変化を利用することで、排卵日の予測や妊娠の可能性、生理不順やホルモンバランスの乱れの有無などを知る手がかりとなります。 基礎体温は、自分の身体と向き合い、健康状態を把握するための簡便な方法の一つです。日々のわずかな変化に気づくことで、より健康的な生活を送ることに繋がるでしょう。
産婦人科

基礎体温でわかること

- 基礎体温とは朝、目を覚ましてすぐに測る体温のことを基礎体温と言います。睡眠中は体温を調節する機能が低下するため、周りの温度に影響を受けにくい状態になります。そのため、基礎体温を測ることで、より体に備わっている本来のリズムを反映した体温を知ることができるのです。夜、眠っている間に体温は低下し、朝が来るにつれて再び上昇していきます。この体温の変化は、女性ホルモンの分泌と密接に関わっていることが知られています。女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、排卵前に多く分泌され、体温を低く保つ働きがあります。一方、排卵後に多く分泌されるプロゲステロンには、体温を高く保つ働きがあります。つまり、基礎体温を記録していくことで、体温が低温期から高温期に移り変わるタイミングを把握することができます。このことから、基礎体温は排卵日を予測したり、妊娠の可能性を探ったりする上で重要な指標となります。 基礎体温は、毎日同じ時間帯に、同じ方法で測定することが大切です。毎日忘れずに記録することで、自身の体のリズムをより深く理解することに繋がります。そして、その変化にいち早く気づくことで、健康管理にも役立てることができるのです。
産婦人科

エストロゲンの役割:女性の体と健康への影響

- エストロゲンとはエストロゲンは、女性ホルモンと呼ばれるホルモンの一種です。ホルモンは、体内の特定の器官や組織からのメッセージを伝える、いわば化学伝達物質のようなものです。体内で作られ、血液によって運ばれ、離れた場所にある細胞に特定の作用を引き起こします。 エストロゲンは、女性の体の中で、もう一つの重要な女性ホルモンであるプロゲステロンとともに、様々な役割を担っています。エストロゲンは主に卵巣で作られます。卵巣は子宮の左右にある小さな器官で、卵子を作ると同時に、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンを分泌する働きがあります。 エストロゲンは、思春期を迎えると分泌量が増加し始めます。思春期は、子供が大人へと成長していく過程で、体つきが変わり、生殖機能が成熟していく時期です。エストロゲンは、この思春期に起こる女性の体の変化、例えば乳房の発育や、丸みを帯びた体つきになることに大きく関わっています。 また、エストロゲンは、月経周期(生理)の調節にも重要な役割を果たしています。月経周期とは、妊娠の準備のために子宮内膜が厚くなり、妊娠しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに体外へ排出される、約1ヶ月のサイクルのことです。エストロゲンは、このサイクルの中で子宮内膜の増殖を促す働きをしています。 さらに、エストロゲンは妊娠の維持にも欠かせません。妊娠中は、胎盤からもエストロゲンが分泌され、胎児の成長をサポートしています。このように、エストロゲンは女性の体にとって非常に重要なホルモンであり、健やかな生活を送る上で欠かせないものです。
PAGE TOP