手術前の不安を和らげるプレメディとは?
- プレメディとは手術や検査を受ける際、患者さんは誰でも少なからず不安や緊張を感じます。 このような精神的なストレスは、手術や検査中の体の状態に影響を与え、思わぬ合併症を引き起こす可能性も考えられます。 そこで、手術や検査を安全かつ円滑に進めるために、事前に薬を投与することがあります。これが「プレメディケーション」、略して「プレメディ」と呼ばれるものです。プレメディの目的は主に二つあります。一つ目は、患者さんの不安や緊張を和らげ、リラックスした状態で手術や検査に臨めるようにすることです。二つ目は、手術や検査中の痛みや不快感を抑え、麻酔の効果を高めることです。具体的には、不安を軽減する薬、痛みを抑える薬、唾液や胃酸の分泌を抑える薬などが用いられます。プレメディを行うかどうか、またどのような薬をどの程度の量使用するかについては、患者さん一人ひとりの年齢や健康状態、手術や検査の内容などを考慮して、医師が慎重に判断します。 プレメディは、患者さんがより安心して手術や検査を受けられるようにするための重要な準備段階の一つといえるでしょう。