ミゾリビン:自己免疫疾患の治療薬
- ミゾリビンとはミゾリビンは、私たちの体が本来持つ防御システムである免疫の働きを調整することで、自己免疫疾患と呼ばれる病気の治療に用いられる薬です。免疫とは、細菌やウイルスなどの外敵が体内に侵入するのを防いだり、侵入してきた外敵を攻撃して排除したりする、体にとって非常に重要なシステムです。しかし、この免疫システムが何らかの原因で正常に機能しなくなると、自分自身の体の一部を誤って攻撃してしまうことがあります。これが自己免疫疾患です。自己免疫疾患には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、クローン病など、様々な種類があります。これらの病気では、免疫細胞が自分の体の組織や臓器を攻撃することで、炎症や痛み、臓器の機能障害などが引き起こされます。ミゾリビンは、免疫細胞の増殖や活性化を抑えることで、過剰な免疫反応を抑制し、自己免疫疾患の症状を改善する効果があります。具体的には、免疫細胞のDNA合成を阻害することで、免疫細胞の増殖を抑制します。ミゾリビンは、従来の治療薬では効果が不十分であったり、副作用が強く出てしまったりする患者さんに対して、新たな治療の選択肢として期待されています。