ヒトパピローマウイルス

皮膚科

尖圭コンジローマ:性感染症を知ろう

- 尖圭コンジローマとは 尖圭コンジローマは、性的な接触によって人にうつる病気の一つです。医学的には性感染症に分類され、ヒトパピローマウイルスという、非常に小さな病原体が原因で発症します。このウイルスは、種類が多く、その中でも主に6型と11型が尖圭コンジローマを引き起こします。 このウイルスが皮膚や粘膜に感染すると、良性の腫瘍、つまり、放置しても命に関わることはありませんが、自然に消えることのないいぼができます。このいぼは、尖っていて、表面がデコボコしていることが特徴で、カリフラワーのような形に見えることもあります。 尖圭コンジローマは、性器だけでなく、肛門の周りや口の中など、性的な接触のある部位であればどこにでもできる可能性があります。また、感染してから症状が出るまでの期間は、数週間から数ヶ月と、個人差が大きいことも特徴です。 尖圭コンジローマは、放置していても命に関わることはほとんどありませんが、見た目の問題や、パートナーへの感染などのリスクがあります。そのため、早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。
耳鼻科

中咽頭癌とは:症状、原因、治療法について

- 中咽頭がんとは中咽頭がんは、鼻の奥から喉の上部にかけて位置する中咽頭と呼ばれる場所にできるがんです。この中咽頭は、食べ物を飲み込む時や呼吸をする時など、私達が生きていく上で欠かせない大切な役割を担っています。中咽頭がんは、中咽頭の粘膜にある細胞から発生します。そして、がん細胞は周囲の組織に浸潤していく可能性があります。さらに進行すると、リンパ節や血管を通じて、体の他の部位、例えば肺や肝臓などに転移することもあります。中咽頭がんの主な原因の一つとして、喫煙が挙げられます。タバコの煙に含まれる有害物質は、中咽頭の細胞を傷つけ、がん化を促進する可能性があります。また、過度な飲酒も、中咽頭がんのリスクを高める要因の一つです。飲酒と喫煙の両方の習慣がある人は、より一層注意が必要です。さらに、近年ではヒトパピローマウイルス(HPV)への感染も、中咽頭がんの原因の一つとして注目されています。HPVは性交渉を通じて感染するウイルスで、子宮頸がんとの関連が知られていますが、中咽頭がんの一部にも関与していることが分かってきました。中咽頭がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。声のかすれや喉の痛み、食べ物が飲み込みにくいなどの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
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