医療現場の卵たち:ネーベンとは?
病院で働く医師といえば、白衣を着て患者さんを診察する姿を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、医師国家試験に合格し、医師免許を取得したばかりの医師は、まだ一人前の医師として働くことはできません。一人前の医師として働くためには、その後も約2年間、研修医として病院で働きながら診療の経験を積む必要があります。
医師免許を取得したばかりの医師は、この研修医期間中はまだ一人前の医師ではありません。そのため、病院では「先生」とは呼ばれず、「○○先生についているネーベン」などと呼ばれます。
この「ネーベン」という言葉は、ドイツ語で「脇役」や「端役」を意味する言葉です。研修医は、指導医の指示の下で診療補助や患者さんの診察などを行います。つまり、研修医は指導医の指導を受けながら、医師としての知識や技術を身につけていく、いわば一人前の医師になるための修行期間にあるといえます。
研修医は、医師として働く上で必要な知識や技術を学ぶだけでなく、患者さんとの接し方や医療現場でのチームワークなど、多くのことを経験します。そして、これらの経験を通して、医師としての自覚や責任感を育んでいきます。