尿タンパクとむくみの関係:ネフローゼ症候群を理解する
- ネフローゼ症候群とは私たちの体には、毎日休むことなく働いている臓器がたくさんあります。その中でも、腎臓は血液をきれいにし、体内の水分量やミネラルのバランスを調整するという重要な役割を担っています。腎臓は、まるでフィルターのように血液の中から老廃物や余分な水分をこし取って尿として体の外へ排出しています。 一方、体に必要な栄養素であるタンパク質は、腎臓のフィルターを通過することができず、血液中に留まり体の様々な場所で利用されます。しかし、ネフローゼ症候群を発症してしまうと、この腎臓のフィルター機能に異常が生じてしまいます。本来であれば血液中に留まっているはずのタンパク質が、腎臓のフィルターをすり抜けてしまい、尿の中に大量に漏れ出てしまうのです。 その結果、血液中のタンパク質が減ってしまうことで、体には様々な症状が現れます。 代表的なものとしては、尿の量が減る、顔がむくむ、体がだるい、食欲不振などがあります。 ネフローゼ症候群は、原因や症状、治療法などがまだ完全には解明されていない病気です。 しかし、早期に発見し、適切な治療を受けることで、症状をコントロールし、健康な生活を送ることは可能です。