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知っておきたいシェーグレン症候群

- シェーグレン症候群とはシェーグレン症候群は、私たちの体を病気から守るはずの免疫システムが、誤って自分の体の一部を攻撃してしまうことで起こる病気です。免疫システムは、通常、細菌やウイルスなどの外敵から体を守りますが、シェーグレン症候群の場合、このシステムが正常に働かなくなり、涙や唾液を作り出す腺を攻撃してしまいます。涙腺や唾液腺は、体にとって大切な水分を作り出す役割を担っています。涙は目を保護し、潤いを保つために必要ですし、唾液は食べ物を消化しやすくしたり、口の中を清潔に保ったりするために欠かせません。しかし、シェーグレン症候群によってこれらの腺が攻撃されると、涙や唾液の分泌量が減ってしまいます。その結果、目が乾いたり、口の中が乾いたりといった症状が現れます。さらに、シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺だけでなく、全身の様々な臓器にも影響を及ぼす可能性があります。関節に炎症が起きることで関節痛が起こったり、皮膚が乾燥したり、疲れやすくなったりすることもあります。また、まれにですが、肺や腎臓などの臓器に炎症が起きることもあります。シェーグレン症候群は、比較的まれな病気ですが、中年の女性に多く発症することが知られています。症状は人によって様々で、軽度の乾燥症状だけのこともあれば、強い痛みや倦怠感を伴うこともあります。
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