ダニ

皮膚科

疥癬とは?症状と予防について解説

- 疥癬を引き起こす原因疥癬は、ヒゼンダニという、とても小さなダニが肌に寄生することで起こる皮膚の病気です。このダニは、肉眼で見るのが難しいほど小さく、皮膚の表面に存在するのではなく、肌に小さなトンネルを掘って潜り込みます。そして、そのトンネルの中で卵を産み付けて繁殖します。ヒゼンダニは、人の皮膚を栄養源として生きています。そして、ダニそのものだけでなく、ダニが産み落とす卵や糞便が、人の皮膚にアレルギー反応を引き起こします。これが、激しいかゆみを伴う赤い発疹として現れます。疥癬は、感染した人との直接的な皮膚接触によって感染します。また、感染者が使用した衣類や寝具などを介して、間接的に感染することもあります。そのため、家族間や共同生活をする人々の間で流行しやすく、特に高齢者施設や保育園などでは集団感染が起こる可能性があります。疥癬は、適切な治療を行えば治癒する病気です。ただし、強い痒みがあるため、皮膚を掻きむしってしまうことで症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりすることもあります。そのため、早期に医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
アレルギー

一年中続く?通年性アレルギーとは

通年性アレルギーは、特定の季節に限定されず、一年を通して症状が現れる可能性のあるアレルギー疾患です。これは、私たちの生活環境に常に存在する特定の物質に対して、体が過剰に反応してしまうことで起こります。花粉症のようにスギやヒノキの花粉が飛散する季節にのみ症状が出る季節性アレルギーとは異なり、通年性アレルギーの原因となる物質は、一年中私たちの身の回りに存在します。そのため、季節の変化に関わらず、継続的にアレルギー症状に悩まされる可能性があります。 通年性アレルギーを 引き起こす代表的な物質としては、室内に潜むものが挙げられます。例えば、家の中のホコリに潜むダニは、非常に強力なアレルゲンとして知られています。また、ペットの毛やフケ、鳥の羽根なども、アレルギーの原因として一般的です。さらに、カビもまた、家の中や外に広く存在し、通年性アレルギーを引き起こす可能性があります。カビは、湿気の多い場所に繁殖しやすく、浴室や台所のほか、壁紙の裏側などに発生することもあります。 これらのアレルゲンは、空気中に漂いやすく、知らずに吸い込んでしまうことが多いため、注意が必要です。症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、涙目など、花粉症と似たような症状が現れます。また、皮膚にアレルギー症状が出る場合もあり、湿疹やかゆみ、赤みなどがみられることもあります。
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