スポーツ障害

その他

テニスをしない人も注意!テニス肘とは?

- テニス肘ってどんな病気?テニス肘とは、肘の外側が痛む病気で、医学的には『上腕骨外側上顆炎』と呼ばれます。肘の外側には、骨の出っ張った部分(外側上顆)があり、手首や指を伸ばす筋肉(短橈側手根伸筋など)の多くがこの部分に繋がっています。テニス肘は、これらの筋肉に負担がかかり続けることで、筋肉と骨の繋ぎ目に炎症が起き、痛みが生じると考えられています。テニスをする人に多くみられることから「テニス肘」という名前がつきましたが、実際にはテニスをする人だけでなく、誰でもなる可能性があります。例えば、パソコン作業や手作業など、手首を頻繁に使う仕事や日常生活で起こることもあります。主な症状としては、肘の外側の痛みや腫れ、握力の低下などが挙げられます。安静にしていれば痛みは治まることもありますが、悪化すると、ドアノブを回したり、コップを持ったりするなどの簡単な動作でも痛みを感じるようになります。テニス肘は、適切な治療と予防を行うことで改善する病気です。痛みが強い場合は、医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。
外科

ランナー膝にご用心!鵞足炎を理解する

- 鵞足膝の内側を支える三つの筋肉の交差点 膝の内側やや下方、すねの骨である脛骨の出っ張った部分には、三つの筋肉の腱が合わさって付着する場所があります。この部分を「鵞足」と呼びます。ちょうど鵞鳥の足の形に似ていることから、その名が付けられました。 では、鵞足を形成する三つの筋肉とは、一体どのような筋肉なのでしょうか? 一つ目は「薄筋」です。太ももの内側に位置し、股関節を内側にひねったり、膝を曲げたりする働きがあります。 二つ目は「縫工筋」です。人体の中で最も長い筋肉として知られ、股関節の外側から斜めに走り、膝の内側につながっています。股関節を外側に開いたり、膝を曲げたりする際に活躍します。 三つ目は「半腱様筋」です。太ももの裏側、中央よりやや内側に位置し、股関節を後ろに引いたり、膝を曲げたりする働きを担います。 これらの三つの筋肉は、それぞれ異なる場所から始まりながら、膝の内側の下部で一つに集まり、鵞足を形成しています。そして、膝の動きをスムーズにする、重要な役割を担っています。歩いたり、走ったり、階段を上り下りしたりと、私たちが日常生活で何気なく行っている動作も、鵞足の働きなしには成り立ちません。
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