呼吸困難のサイン?ストライダーについて解説
- ストライダーとはストライダーとは、呼吸をする際に、喉や気管から「グーグー」や「ゼーゼー」といった低い音が聞こえる症状のことです。まるで笛を吹くような音であることから、笛声呼吸とも呼ばれます。この音は、息を吸う時に顕著に現れることが特徴です。息を吸う際に胸が凹むような様子が見られることもあります。これは、空気の通り道である気道が狭くなっているために、空気がスムーズに体内に入ってこられないために起こります。ストライダーは、特に乳幼児によく見られる症状です。これは、乳幼児の気道が大人に比べて狭く、柔らかくできているため、炎症や異物などによって塞がりやすいことが原因です。軽度のストライダーは、風邪やインフルエンザなどの一般的なウイルス感染によって引き起こされることが多く、自然に治癒することも少なくありません。しかし、症状が重い場合や、呼吸困難を伴う場合には、気管支炎や肺炎、クループ症候群といった、より深刻な病気が隠れている可能性もあります。また、誤って小さな異物を飲み込んでしまい、気道に詰まっている場合にもストライダーの症状が現れることがあります。そのため、乳幼児がストライダーの症状を示す場合には、速やかに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。