SpO2:酸素の状態を知る指標
- SpO2とはSpO2(エスピーオーツー)は、正式には「経皮的動脈血酸素飽和度」といい、血液中の酸素の飽和度を表す指標です。一体、この数値が何を意味するのでしょうか? 簡単に言うと、体内の血液中にどれだけの酸素が含まれているかを割合で示したものです。私達の身体は、呼吸によって肺から酸素を取り込みます。 酸素は、血液中の赤血球という細胞に含まれるヘモグロビンと結合し、体の隅々まで運搬されます。 SpO2は、このヘモグロビンが酸素とどれだけ結合しているかをパーセンテージで表しているのです。健康な人の場合、SpO2の値は通常96%以上と considered 高く、ほぼ全てのヘモグロビンが酸素と結合している状態です。 しかし、肺炎や喘息などの呼吸器疾患、心不全などの循環器疾患があると、肺から十分な酸素を取り込めなくなったり、酸素を運ぶ力が弱まったりするため、SpO2の値が低下します。 近年では、指先などに光を当てるだけで簡単に測定できるパルスオキシメーターが普及しており、健康管理や医療現場で広く活用されています。