クレブシエラ属

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院内感染の原因菌:クレブシエラ属とは

クレブシエラ属は、私たちの腸内に常に住み着いている細菌の一種です。腸内には、体に良い働きをするものから、病気を起こすものまで、様々な種類の細菌がいますが、クレブシエラ属もその一つです。 健康な人では、クレブシエラ属が病気を起こすことはほとんどありません。しかし、病気や高齢などによって免疫力が低下している人や、入院している人などは、クレブシエラ属によって日和見感染症を引き起こすことがあります。日和見感染症とは、健康な人では発症しにくい感染症ですが、免疫力が低下した際に発症しやすくなる感染症のことを指します。 クレブシエラ属は、顕微鏡で観察すると、他の腸内細菌と比べて少し大きく、周りに厚い膜を持っていることが特徴です。この膜は莢膜と呼ばれ、クレブシエラ属が体内の免疫細胞から攻撃されるのを防ぐ、いわば盾のような役割を果たしています。このため、免疫力が低下した人では、クレブシエラ属を排除することが難しく、感染症を引き起こしやすくなってしまうのです。
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