臨床病理カンファレンス:多職種連携の学び舎
- 臨床病理カンファレンスとは
臨床病理カンファレンス(CPC)は、病院内で定期的に開かれる会議で、医師たちが一堂に会し、患者さんの症例について多角的に検討する場です。
特に、亡くなられた患者さんの症例を対象とし、生前の診断内容や治療の経過を振り返りながら、病理解剖で得られた結果と詳細に照らし合わせます。
このプロセスを通じて、診断の正確性や治療方針の妥当性を改めて検証し、医療の質向上を目指すことが大きな目的です。
カンファレンスでは、担当医が症例の経過を発表した後、参加者全員で活発な議論を行います。
具体的には、
* 当初の診断は適切だったのか
* 行われた治療法は最適だったのか
* 結果を踏まえて、今後はどのような点に注意すべきか
などを多角的に検討します。
CPCは、個々の症例から学びを得て、医療現場全体で共有することで、同様の症例に適切に対応できる体制を整え、医療従事者の知識や技術の向上に繋がる重要な機会となっています。
そのため、多くの病院で定期的に開催され、医療の質向上に大きく貢献しています。