ウェゲナー肉芽腫症:全身に炎症を引き起こす難病
- ウェゲナー肉芽腫症とはウェゲナー肉芽腫症は、血管に炎症が起こることで、体の様々な場所に異常をきたす病気です。特に、中規模や小規模の動脈と呼ばれる血管が炎症を起こしやすく、この炎症によって血管が狭くなったり、詰まったりすることで、血液がスムーズに流れなくなります。その結果、体の様々な臓器に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、様々な症状が現れます。この病気は、全身の血管に炎症が起こる可能性があるため、全身性血管炎と呼ばれ、国の指定難病にも指定されています。なぜこのような病気になってしまうのか、その原因はまだ完全には解明されていません。しかし、自分の体の細胞を外部から守るはずの免疫システムが、誤って自分の体の血管を攻撃してしまうことが原因の一つと考えられています。ウェゲナー肉芽腫症は、命に関わることもある病気ですが、早期に発見し、適切な治療を行うことで症状を抑え、病気の進行を遅らせることが期待できます。