アルバート・バンデューラ

心の問題

自分を信じるとは?自己効力感のススメ

- 自己効力感とは何か自己効力感とは、平たく言えば「自分は何かできる」と信じられる力のことです。目の前に課題や目標が立ちはだかった時、「自分ならきっとできる」「これは自分にとって乗り越えられる壁だ」と感じられる力は、目標達成を大きく左右します。この感覚は、単なる根拠のない自信とは一線を画します。過去の経験や学習を通して培われた、自分自身の能力に対する現実的な評価が、自己効力感を支えているのです。例えば、過去に難しい試験を乗り越えた経験があれば、「今回も努力すれば合格できるはずだ」という自己効力感が生まれます。逆に、以前に似たような課題で失敗した経験があると、「どうせ今回も上手くいかないだろう」と、自己効力感が低い状態に陥ってしまう可能性があります。自己効力感は、目標達成へのモチベーションや行動意欲、そして粘り強さに大きく影響を与えます。自己効力感が高い人は、困難な課題にも積極的に挑戦し、失敗を恐れずに努力を継続できます。一方、自己効力感が低い人は、挑戦すること自体を避けたり、困難に直面すると諦めやすくなってしまう傾向があります。自己効力感は、経験や学習によって高めることができます。小さな成功体験を積み重ねることで、徐々に自信を育てることが重要です。また、目標達成までの具体的なイメージを持つことや、周りの人のサポートや励ましも、自己効力感を高める上で効果が期待できます。
PAGE TOP