アニサキス症

消化器

アニサキス症:食中毒にご用心

- アニサキスとはアニサキスは、海に住む生き物に寄生する寄生虫の一種です。細長い糸のような形をしていて、色は白っぽいのが特徴です。大きさは2~3cmほどで、肉眼でも確認することができます。アニサキスは、サバ、イカ、サケ、サンマなど、私たちが普段食べている魚介類に寄生していることが多く、その魚の内臓に多く存在します。私たちがアニサキスに寄生された魚介類を生で、もしくは十分に加熱処理せずに食べてしまうと、アニサキスが体内に入ってきてしまうことがあります。アニサキスは私たち人間の体の中では生きていくことができません。そのため、体内に入っても長く留まることはなく、通常数日以内に自然に排出されます。しかし、アニサキスが胃や腸の壁に刺さってしまうことがあります。これがアニサキス症と呼ばれる食中毒の原因です。アニサキス症は、激しい腹痛や吐き気を引き起こし、場合によっては手術が必要になることもあります。アニサキスは熱に弱いため、魚を十分に加熱するか、マイナス20度で24時間以上冷凍することで、死滅させることができます。また、新鮮な魚を選ぶ、内臓を生で食べないことも予防に繋がります。アニサキスによる食中毒は、正しい知識と予防法を実践することで防ぐことができます。
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