患者様中心の医療:看護計画とは
- 看護計画の定義
看護計画とは、患者さん一人ひとりの状態やニーズに合わせて作成される、個別化された看護ケアの指針となるものです。まるで患者さん一人ひとりのためのオーダーメイドの治療計画書のようなもので、病気や怪我、障害などによって生じる様々な困難な状況や、患者さんが抱える様々な要望に対して、看護師が専門的な知識や技術を駆使して、どのようにケアを提供していくのかを具体的に示した計画書と言えます。
例えば、歩行が困難な患者さんに対しては、「安全に歩行できるように介助する」という一般的な目標だけでなく、「いつまでに」「どのような方法で」「どの程度の距離を」「何回」歩行練習を行うかなど、具体的な目標や方法が明確にされます。
看護計画は、患者さんが安全で安楽な入院生活を送れるように、そして一日も早く回復できるように、医師や理学療法士、栄養士など、他の医療専門職と連携しながら作成されます。そして、患者さんの状態の変化に合わせて随時見直しが加えられ、より適切な看護が提供されるよう努められます。