酸性に傾いた血液:アシデミアとは?
アシデミアとは
アシデミアとは、血液中の酸性度が過度に高まった状態のことを指します。私たちの体内では、常に様々な化学反応が起こっており、その反応によって酸性の物質とアルカリ性の物質が生み出されています。健康な状態であれば、これらの物質はバランスよく保たれており、血液は弱アルカリ性に保たれています。血液の酸性度を示す指標としてpHが使われますが、健康な人の血液のpHは通常7.35から7.45の狭い範囲内に収まっています。
しかし、様々な要因によって体内の酸性とアルカリ性のバランスが崩れ、血液のpHが7.35未満に低下することがあります。この状態をアシデミアと呼びます。アシデミアは、体の様々な機能に影響を及ぼし、重症化すると意識障害や昏睡状態に陥ることもあります。アシデミアを引き起こす原因は多岐にわたり、呼吸機能の低下、腎臓の機能低下、糖尿病の悪化などが挙げられます。アシデミアの治療には、その原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。