がん検査

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PET検査:がん診断の強力な武器

- PET検査とはPET検査とは、陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography)の略称で、身体の中の細胞がどれだけ活発に活動しているかを画像化する検査です。 この検査では、細胞が活動する際に必要なエネルギー源であるブドウ糖に着目します。 がん細胞は、正常な細胞よりも活発に増殖するため、多くのエネルギーを必要とします。そのため、がん細胞は正常な細胞よりも多くのブドウ糖を取り込みます。PET検査では、このがん細胞の特徴を利用します。検査では、ごくわずかな放射線を出したブドウ糖を体内に注射します。すると、ブドウ糖は血液に乗って全身に運ばれ、活発に活動している細胞に多く取り込まれていきます。 PET検査装置を用いることで、体内に取り込まれたブドウ糖から出る微量の放射線を捉え、画像化することができます。 画像では、ブドウ糖が多く集まった部分が明るく映し出されます。PET検査によって、がん細胞の存在場所や大きさ、そしてその広がり方を把握することができます。 さらに、がんの進行度合いを判断したり、治療の効果を評価したりするためにも用いられます。 また、がん以外にも、脳神経疾患や心臓疾患の診断にも役立ちます。
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腫瘍マーカーCA125:卵巣がん検査の指標

- CA125とはCA125は、「がん抗原125」と呼ばれるタンパク質の一種で、血液検査によってその量を測定することができます。このタンパク質は、本来、卵巣など体の表面を覆う組織(上皮)で作られます。しかし、ある種のがん細胞、特に卵巣がん細胞は、このCA125を大量に作り出す性質があります。そのため、血液検査でCA125の値が基準値よりも高い場合、卵巣がんの可能性が疑われます。ただし注意が必要なのは、CA125の値が高いからといって、必ずしも卵巣がんと診断されるわけではないという点です。なぜなら、CA125は正常な細胞からも分泌されることがあります。例えば、月経期間中や妊娠中、あるいは子宮内膜症や卵巣嚢腫、肝臓疾患などの良性の病気でも、CA125の値が上昇することがあります。CA125は、あくまでがんの可能性を示唆する指標の一つに過ぎません。確定診断には、画像検査や組織検査など、他の検査結果と総合的に判断する必要があります。
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