いきみ

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いきみの生理学:身体の仕組みと注意点

- いきみとはいきみとは、息を強く吐き出すと同時に、お腹に力を込める動作のことを指します。普段の生活ではあまり意識することはありませんが、私たちはトイレで排便する時や、赤ちゃんが産まれてくる時など、無意識のうちにいきんでいます。いきみ動作を簡単に説明すると、まず、息を吸い込んだ後、声帯を閉じて息の通り道を塞ぎます。その状態で、まるで息を吐き出そうとするかのようにお腹に力を入れると、腹圧と呼ばれるお腹の中の圧力が高まります。この腹圧の上昇が、排便や分娩の際に大きな役割を果たすのです。例えば、排便の際には、この高まった腹圧が腸に圧力をかけ、便を直腸へと押し出す力を助けます。また、出産の際にも、腹圧は赤ちゃんを産道に押し出す力となり、スムーズな分娩を促します。このように、いきみは一見単純な動作に見えますが、呼吸筋や腹筋など、様々な筋肉が複雑に連携することで成り立っています。私たちが普段何気なく行っている排便や、新しい命の誕生には、実はこのような体の巧妙な仕組みが隠されているのです。
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