GCUってどんな場所？

GCUってどんな場所？

GCUとは

– GCUとは

GCU（ジー・シー・ユー）は、Growing Care Unitの略称で、日本語では「継続保育室」「回復治療室」「発育支援室」など、様々な呼ばれ方をします。

GCUは、NICU（新生児集中治療室）よりも赤ちゃんの容体が安定し、専門的な治療は必要なくなったものの、まだ入院して発達段階に応じたケアが必要な赤ちゃんが移ってくる場所です。

具体的には、呼吸や循環器系の機能が未熟で、まだ自力でミルクを飲んだり、呼吸を安定させたりすることが難しい赤ちゃんや、体重が少なく、体温調節や感染症への抵抗力が弱い赤ちゃんなどがGCUでケアを受けます。

GCUでは、医師や看護師だけでなく、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、管理栄養士など、多職種の専門スタッフが連携して赤ちゃんの発達をサポートします。

GCUでの主なケアの目標は、

* 呼吸や循環器系の機能の改善
* 体重増加と栄養状態の改善
* 哺乳力や嚥下機能の向上
* 発達段階に応じた運動機能の発達促進
* 親子関係の構築

などです。

GCUでの滞在期間は、赤ちゃんの状態や発達段階によって異なり、数日から数ヶ月に及ぶこともあります。そして、状態が安定し、自宅での生活に問題ないと判断されれば退院となります。

NICUとの違い

– NICUとの違いGCUとNICUの最も大きな違いは、入院している赤ちゃんが必要とする医療ケアのレベルです。NICUは新生児集中治療室の略で、その名の通り、生まれたばかりで集中的な治療やケアが必要な赤ちゃんのための場所です。具体的には、まだ小さく生まれた赤ちゃんや、病気を持って生まれた赤ちゃんが入院しています。呼吸がうまくできない赤ちゃんのために、人工呼吸器を使ったり、点滴で栄養を与えたりするなど、赤ちゃんが生きていくために必要な医療行為が中心となります。一方、GCUは発育支援センターなどの意味を持ち、NICUに比べて赤ちゃんの状態が安定しており、医療的な介入の必要性が低い場合に入院します。GCUに移ってくる赤ちゃんは、自力で呼吸ができ、口からミルクを飲めるようになってきています。GCUでは、赤ちゃんが自宅に帰るために必要なサポートをします。例えば、ミルクを飲む練習や、体重を増やすためのサポート、睡眠のリズムを整えるサポートなどを行います。このように、GCUとNICUは入院している赤ちゃんの状態や、提供する医療ケアの内容が大きく異なります。どちらも、赤ちゃんとその家族にとって、安心して生活を送れるように、そして笑顔で家に帰れるように、専門的な知識と技術を持った医療スタッフが日々、寄り添っています。

GCUでの赤ちゃんのケア

新生児集中治療室（GCU）では、入院中の赤ちゃん一人ひとりの発達段階に合わせて、きめ細やかなケアを行っています。

GCUでは、赤ちゃんが自らミルクを飲んだり、呼吸をしたり、体温を維持したりするなど、生きていくために必要な機能を少しずつ獲得できるよう、医師、看護師、理学療法士など様々な専門家が連携してサポートしています。

赤ちゃんの発達は、身体的な機能の発達だけにとどまりません。GCUでは、発達段階に合わせたおもちゃを使ったり、歌を歌ったり、優しく触れたりすることで、赤ちゃんの視覚、聴覚、触覚などを刺激し、心と体の健やかな発達を促します。また、赤ちゃんとの触れ合いを通して、ご家族と赤ちゃんの愛着形成を育むことも大切にしています。

安心してご家庭に帰って頂けるよう、退院に向けたサポートにも力を入れています。授乳や沐浴、おむつ交換など、ご家族が赤ちゃんのケアを自信を持って行えるよう、丁寧な指導を行っています。また、退院後の生活に関する不安や疑問にも、個別にお答えしていますのでご安心ください。

GCUでの家族の役割

GCU（新生児集中治療室）は、出産後すぐに特別なケアが必要な赤ちゃんが入院する、医療設備の整った特別な場所です。GCUでの赤ちゃんの入院生活は、ご家族にとって、喜びと同時に、不安や心配な気持ちも抱く時間となるでしょう。しかし、GCUではご家族も赤ちゃんのケアに積極的に参加することができますのでご安心ください。

GCUでは、ご家族が赤ちゃんと触れ合い、絆を育むことを大切にしています。授乳やおむつ交換など、できることから少しずつ行っていくことで、赤ちゃんとの愛着形成を育むことができます。最初は戸惑うことや、不安に感じることもあるかもしれませんが、看護師や医師が丁寧にサポートいたしますのでご安心ください。

また、医師や看護師は、ご家族が赤ちゃんの状態や治療方針について理解し、安心して赤ちゃんを迎えられるように、丁寧に説明いたします。わからないことや不安なことがあれば、遠慮なくご質問ください。 GCUのスタッフ一同、ご家族と一緒に、赤ちゃんの成長をサポートしていきたいと考えています。

退院に向けて

この度は、お子様のご誕生おめでとうございます。新生児集中治療室（GCU）では、赤ちゃんが順調に成長し、安心してご自宅に帰れるように、スタッフ一同でサポートさせていただきます。

赤ちゃんのGCUでの滞在期間は、状態や発達段階によって個人差があります。例えば、低出生体重児の場合、体重増加や呼吸状態の安定、母乳やミルクの十分な摂取など、様々な発達段階をクリアしていく必要があります。そのため、赤ちゃんの状態によっては、数日から数週間、あるいはそれ以上の期間を要する場合もあります。

GCUでは、医師や看護師だけでなく、様々な専門スタッフがチームとなって赤ちゃんをサポートしています。栄養管理士による授乳指導や、理学療法士による発達サポートなど、赤ちゃん一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかなケアを提供しています。

私たちは、ご家族が赤ちゃんを安心して自宅に迎えられるように、退院に向けた準備も進めていきます。沐浴や授乳、おむつ交換など、ご自宅での赤ちゃんのお世話についても丁寧に指導させていただきますので、ご安心ください。

退院はゴールではなく、ご家族での新たな生活のスタートです。GCUでの経験を活かしながら、ご家族で力を合わせて、赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。何かご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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