顔の印象を決める!頬骨の役割と構造
病院での用語を教えて
先生、「頬骨」って顔のどこにある骨のことですか?
体の健康研究家
良い質問だね!頬骨は、顔の中で、目の下の外側あたりから、こめかみのあたりにかけて、横に広がっている骨だよ。頬の少し高いところにある骨と言えばわかるかな?
病院での用語を教えて
ああ、なんとなくわかりました!顔の横にある骨なんですね。頬骨って、ほかの骨とつながっているんですか?
体の健康研究家
その通り!頬骨は、上のあごの骨、おでこの骨、頭の横の骨、そして鼻の奥にある蝶の形をした骨とつながって、顔の形を作っているんだ。
頬骨とは。
「ほおぼね」は、医学や健康の分野で使う言葉で、目のくぼみの下外側を形作り、顔のほおのふくらみを作っている骨のことです。この骨は、上のあごの骨、おでこの骨、頭の横の骨、ちょうの形をした骨とつながっています。
顔のシルエットを作る頬骨
顔は様々な骨が組み合わさって構成されていますが、その中でも顔の印象を大きく左右するのが頬骨です。頬骨は眼窩の下、外側に位置し、頬に隆起を作っている骨で、左右に一つずつ、合計二つあります。
この頬骨の高さや形によって、顔立ちの印象は大きく変わります。例えば、頬骨が大きく突出している場合は、顔に立体感が生まれ、彫りの深い印象になります。西洋人に多く見られる特徴で、彫りが深く、顔立ちがはっきりとした印象を与えます。一方、頬骨があまり突出していない場合は、穏やかで優しい印象を与えます。東洋人に多く見られる特徴で、柔らかく親しみやすい印象を与えます。
このように、頬骨は顔の印象を決定づける重要な要素の一つと言えるでしょう。
特徴 | 頬骨の形状 | 顔立ちの印象 |
---|---|---|
西洋人に多い | 大きく突出 |
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東洋人に多い | あまり突出していない |
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頬骨と他の骨とのつながり
顔の中央で存在感を放つ頬骨ですが、実は単独で存在しているわけではありません。周囲を取り囲む複数の骨と複雑に連携することで、顔全体の骨格を形成し、私たち一人ひとりの個性的な顔立ちを作り出しています。
頬骨と強固に結びついている骨は、主に4つあります。まず、顔の中心部に位置する上顎骨です。頬骨は、この上顎骨とガッチリと組み合うようにして繋がり、顔全体の骨組みを支える重要な土台としての役割を担っています。次に、おでこの部分を形成する前頭骨です。頬骨は、前頭骨と繋がることで眼窩、すなわち眼球が収まるくぼみの外上側部分を形作り、眼球を外部からの衝撃から守るという重要な役割を担っています。三つ目は、耳の周囲に位置する側頭骨です。頬骨は、側頭骨と繋がることで顔の側面のラインを決定づけるだけでなく、ものを噛んだり口を開け閉めしたりする顎の動きにも大きく関わっています。最後に、頭蓋骨の奥深くに位置する蝶形骨です。頬骨は、この蝶形骨とも複雑に絡み合いながら繋がり、顔の表情を豊かにするのに欠かせない顔面神経や、顔全体に栄養を運ぶ血管の通り道を作っています。このように、頬骨は周囲の4つの骨と巧みに連携することで、顔の構造を維持し、様々な機能を支えているのです。
骨 | 連携 | 役割 |
---|---|---|
上顎骨 | ガッチリと組み合う | 顔全体の骨組みを支える土台 |
前頭骨 | 繋がる | 眼窩の外上側部分を形作り、眼球を保護 |
側頭骨 | 繋がる | 顔の側面のラインを決定、顎の動きに関与 |
蝶形骨 | 複雑に絡み合いながら繋がる | 顔面神経や血管の通り道を作る |
頬骨の役割
– 頬骨の役割
顔の中央に位置する頬骨は、顔の印象を大きく左右する骨です。
顔立ちを立体的に見せるだけでなく、顔面には重要な役割も担っています。
まず、頬骨は眼球を保護する役割を担っています。
頬骨は眼窩、つまり眼球が収まっている骨のくぼみの一部を形成しており、外部からの衝撃から眼球を守っています。
万が一、顔面に強い衝撃を受けた場合でも、頬骨があることで眼球へのダメージを軽減することができます。
また、頬骨は咀嚼にも深く関わっています。
頬骨には、ものを噛む時に働く筋肉である咬筋が付着しています。
咬筋は下顎骨を持ち上げる働きがあり、頬骨を支点とすることで効率的に力を伝えています。
頬骨は、この咬筋の働きを助けることで、食べ物を噛み砕く動作をスムーズに行うことを可能にしています。
さらに、頬骨は豊かな表情を作る上でも重要な役割を担っています。
頬骨には、顔の表情を作る筋肉である表情筋の一つである大頬骨筋が付着しています。
大頬骨筋は、笑顔を作る際に口角を斜め上に引き上げ、頬を持ち上げる働きをしています。
頬骨は大頬骨筋の支点となることで、私たちが明るく笑ったり、様々な表情を作り出すことを可能にしているのです。
このように、頬骨は顔の印象を決定づけるだけでなく、顔面の重要な機能を支える役割も担っている重要な骨と言えるでしょう。
役割 | 詳細 |
---|---|
眼球の保護 | 眼窩の一部を形成し、外部からの衝撃から眼球を守る。 |
咀嚼 | 咬筋の支点となり、食べ物を噛み砕く動作をスムーズにする。 |
表情を作る | 大頬骨筋の支点となり、笑顔などの豊かな表情を作ることを可能にする。 |
頬骨骨折に注意
– 頬骨骨折に注意顔の中央部分で目の下の外側に位置する頬骨は、顔面に突き出た構造をしているため、外部からの衝撃を受けやすい部位です。そのため、格闘技や球技などのスポーツ中や、交通事故などで顔面を強打すると、頬骨に亀裂が入ったり、骨が完全に折れてしまったりする頬骨骨折を起こす可能性があります。頬骨骨折は、顔の印象を左右する部位の骨折であるため、顔面の変形や痛み、腫れなどの症状が現れます。また、骨折の状態によっては、口が開けにくくなる開口障害や、眼球を動かす筋肉が損傷することでものが二重に見えたり、眼球の動きが悪くなったりする眼球運動障害といった症状が現れることもあります。頬骨骨折の治療法は、骨折の程度や部位、症状によって異なります。骨折の程度が軽く、変形や機能障害が少ない場合には、手術を行わずに自然に骨がくっつくのを待つ保存療法が選択されます。一方、骨折の程度が重く、骨のずれが大きい場合や、顔面に変形や機能障害が生じている場合には、手術によって骨を元の位置に戻して固定する手術療法が必要となります。頬骨骨折は、適切な治療を行わないと、顔面変形や咀嚼障害、眼球運動障害などの後遺症が残ってしまう可能性もあるため、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
部位 | 頬骨(顔の中央部分、目の下の外側) |
原因 | スポーツ外傷、交通事故など顔面への強い衝撃 |
症状 | ・顔面の変形 ・痛み、腫れ ・開口障害(口が開けにくい) ・眼球運動障害(物が二重に見える、眼球の動きが悪い) |
治療法 | ・保存療法(骨折の程度が軽く、変形や機能障害が少ない場合) ・手術療法(骨折の程度が重く、骨のずれが大きい場合や、顔面に変形や機能障害が生じている場合) |
合併症 | 顔面変形、咀嚼障害、眼球運動障害 |