医療現場の「ラウンド」とは?

看護技術

医療現場の「ラウンド」とは?

病院での用語を教えて

先生、「ラウンド」ってよく聞くんですけど、どういう意味ですか?

体の健康研究家

「ラウンド」は病院で患者さんの様子を見るために病室をまわることだよ。看護師さんが使うことが多い言葉だね。

病院での用語を教えて

へえー、そうなんですね!患者さんの様子を見るだけじゃなくて、何か特別なことをするんですか?

体の健康研究家

もちろん、患者さんの様子を見るだけじゃなくて、熱を測ったり、薬を渡したり、点滴を変えたり、色々とするんだよ。患者さん一人ひとりに合わせて対応する必要があるんだ。

ラウンドとは。

病院で働く人たちの間で「ラウンド」という言葉が使われることがあります。これは、患者さんの様子を見るために病棟や病室をまわることを指します。普段は看護師さんが患者さんの様子を見にいくときに使いますが、お医者さんが診察にまわることを「ラウンド」と呼ぶ病院もあるようです。また、看護師さんの間では、「ラウンド」以外にも、「アナムネ」(患者さんの症状や病歴)、「サマリ」(患者さんの情報まとめ)、「ステる」(患者さんの状態を確認する)といった専門用語が使われています。

ラウンドの意味

ラウンドの意味

病院で働く人なら、誰もが耳にする「ラウンド」。これは、患者さんの病室を定期的に訪問して回ることを指す言葉です。
患者さんの様子に変化がないか、治療やケアはきちんと行われているかなどを確認するのが目的です。

以前は、主に看護師が患者さんの状態確認や身の回りの世話を行うためにラウンドを行っていました。しかし、近年では、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、多くの医療専門職が協力して治療にあたる「チーム医療」が重要視されるようになっています。それに伴い、それぞれの専門家がチームで協力してラウンドを行う機会も増えています。

ラウンドは、患者さん一人ひとりの状態を細かく把握し、変化に素早く対応するためにとても大切なことです。顔色や表情、体調、食事の摂取量など、些細な変化も見逃さずに対応することで、重大な病気の兆候を早期に発見できる可能性があります。また、患者さんの訴えに耳を傾け、不安や疑問を解消することで、安心して治療に専念できる環境を作ることもできます。
このように、ラウンドは、患者さんの安全を確保し、一日も早く回復できるようにするために欠かせない取り組みといえます。

項目 内容
ラウンドの定義 患者さんの病室を定期的に訪問して回ること
ラウンドの目的
  • 患者さんの様子に変化がないか、治療やケアはきちんと行われているかなどを確認する
ラウンドの実施者
  • 以前は主に看護師が担当
  • 近年はチーム医療の重要性に伴い、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など多くの医療専門職が協力してラウンドを行う
ラウンドの重要性
  • 患者さんの状態を細かく把握し、変化に素早く対応することで、重大な病気の兆候を早期に発見できる可能性がある
  • 患者さんの訴えに耳を傾け、不安や疑問を解消することで、安心して治療に専念できる環境を作ることができる

医師の回診との違い

医師の回診との違い

病院で患者さんの状態を確認することを「ラウンド」や「回診」と呼びますが、この二つは、誰が、何のために患者さんのもとを訪れるのかという点で違いがあります。

「ラウンド」は、主に看護師が患者さんの様子を確認するために行います。具体的には、体温や血圧などの測定、症状の変化の有無の確認、点滴などの処置、患者さんからの訴えや要望の聞き取りなどを行います。ラウンドを通して、患者さん一人ひとりの状態を把握し、適切なケアを提供することが目的です。

一方、「回診」は、医師が患者さんの診察を行い、治療方針を決定するために行います。医師は、ラウンドで得られた情報に加え、患者さんを直接診察することで、より詳細な病状の把握に努めます。そして、検査結果や現在の症状に基づき、治療内容の変更や投薬の調整などを行います。

ただし、病院によっては、医師が行う場合でも「ラウンド」と呼ぶことがあります。これは、病院によって言葉の使い分けが異なる場合があるためです。

重要なのは、「ラウンド」や「回診」という言葉に囚われ過ぎず、それぞれの病院での意味合いを正しく理解することです。医療従事者同士が共通の認識を持つことで、スムーズな情報共有や連携が可能となり、患者さんに安全で質の高い医療を提供することに繋がります。

項目 ラウンド 回診
主な実施者 看護師 医師
目的 – 患者さんの状態確認
– バイタル測定、症状変化の確認
– 処置の実施
– 訴えや要望の聞き取り
– 患者さんの診察
– 治療方針の決定
– 治療内容の変更や投薬の調整
備考 病院によっては医師が行う場合もあり、「ラウンド」と呼ばれることもある

その他の医療用語

その他の医療用語

病院で働く人たちは、普段の生活ではあまり聞かないような、特別な言葉を使うことがあります。例えば、患者さんから病気の経過や症状について詳しくお話を伺うことを「問診」といいますが、これは「アナムネ」と呼ばれることもあります。これは、ドイツ語の「Anamnese」という言葉がもとになっています。

また、患者さんの状態を分かりやすくまとめたものを「サマリー」と呼ぶなど、他の職業ではあまり使わない表現が多くあります。他にも、点滴を注射針を使って血管に入れることを「ステる」というように、短い言葉で表現することもあります。

これらの医療現場で使われる言葉を理解することは、病院で働く人たちのコミュニケーションをスムーズにし、仕事の効率を上げたり、医療ミスを防ぐことに繋がると考えられています。

医療現場の言葉 意味 備考
問診 患者さんから病気の経過や症状について詳しくお話を伺うこと ドイツ語の「Anamnese」が語源
アナムネ 問診と同じ意味
サマリー 患者さんの状態を分かりやすくまとめたもの
ステる 点滴を注射針を使って血管に入れること

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