緊急時における頼みの綱:ERとは?

救急

緊急時における頼みの綱:ERとは?

病院での用語を教えて

先生、「ER」って病院でよく聞く言葉だけど、どういう意味ですか?

体の健康研究家

良い質問だね!「ER」は英語の「Emergency Room」の略で、日本語では「救急室」という意味になるよ。

病院での用語を教えて

「救急室」は何をする場所ですか?

体の健康研究家

事故や急病で、すぐに治療が必要な人が運ばれてくる場所で、応急処置や検査などを行う場所だよ。ドラマで見たことないかな?

ERとは。

「ER(いーあーる)」は、医学や健康に関する言葉で、救急室や救急外来のことを指します。ここでは、緊急を要する患者さんに、最初に治療を行うための部屋です。

ERとは何か

ERとは何か

病院には、急病や怪我に苦しむ人をすぐに治療するための特別な場所があります。それが「ER」と呼ばれる場所で、「救急室」や「救急外来」といった呼び方もされます。ERは英語の「Emergency Room」の頭文字をとったもので、文字通り、緊急事態に対応する部屋という意味です。

ERは、時間外診療や休日診療とは異なり、24時間365日体制で患者を受け入れています。夜中であろうと、お正月であろうと、具合が悪くなったり、怪我をしてしまったりしたときに、いつでも駆け込むことができます。そこには、常に医師や看護師が待機しており、緊急性の高い患者に対して、迅速な初期治療を行います。

ERは、一刻を争う状況に対応する場所です。そのため、意識がない、呼吸が苦しい、胸が痛いといった症状が現れた場合は、ためらわずにERに連絡するか、直接行くようにしましょう。症状が軽くても、救急車を呼ぶべきか迷う場合は、救急相談センターに電話して指示を仰ぐとよいでしょう。

項目 説明
名称 ER(救急室、救急外来)
目的 急病や怪我に苦しむ人をすぐに治療する
体制 24時間365日体制
対象 一刻を争う状況の患者
(例:意識がない、呼吸が苦しい、胸が痛い)

ERの役割と重要性

ERの役割と重要性

– ERの役割と重要性救急医療の現場であるER(救急救命室)は、地域住民の健康と安全を守る上で、無くてはならない重要な役割を担っています。ERは、一刻を争う生命に関わる状態の患者や、適切な処置を施さなければ重症化する恐れのある患者に対して、迅速な初期診療、検査、応急処置などを行います。ERの役割は、まず第一に、来院した患者の状態を安定させることです。重篤な症状を呈する患者に対して、その場での応急処置や、呼吸管理、輸血などの救命処置を迅速に実行することで、生命の危機から救うことを目指します。そして、ERは、患者が必要とする適切な医療を提供できる専門医へと繋ぐ役割も担います。ERの医師は、患者の症状や状態を的確に判断し、専門性の高い医療が必要と判断した場合には、速やかに適切な診療科へと引き継ぎます。例えば、心筋梗塞の疑いがあれば循環器内科へ、脳卒中の疑いがあれば脳神経外科へと、それぞれ専門の医師へとバトンタッチします。このように、ERは地域医療における重要なハブとしての機能も果たしており、地域住民の健康を守る上で非常に重要な存在と言えるでしょう。

ERの役割 詳細 具体例
患者の状態を安定させる 一刻を争う状態の患者や重症化の恐れがある患者に対し、迅速な初期診療、検査、応急処置を行う 救命処置、呼吸管理、輸血など
生命の危機から救う 重篤な症状の患者に対して、その場での応急処置などを行い、生命を救う
適切な医療機関へ繋ぐ 患者の症状や状態を的確に判断し、専門性の高い医療が必要と判断した場合、適切な診療科へ引き継ぐ 心筋梗塞の疑いがあれば循環器内科へ、脳卒中の疑いがあれば脳神経外科へ
地域医療のハブ 地域住民の健康を守る上で重要な役割を果たす

ERで治療を受けることができる症状

ERで治療を受けることができる症状

救急外来(ER)は、生命に関わる可能性のある急病や怪我に迅速に対応するために、24時間体制で患者を受け入れています。ERで治療を受けることができる症状は多岐にわたりますが、緊急性の高い症状をいくつかご紹介します。

まず、激しい胸の痛みは、心筋梗塞などの重篤な心臓疾患の兆候である可能性があります。また、息切れや呼吸困難も、肺塞栓症や肺炎などの呼吸器疾患、あるいは心臓疾患が疑われるため、緊急を要します。

意識障害は、脳卒中や脳内出血、低血糖など、命に関わる病気が隠れている可能性があり、一刻を争う事態です。大量出血は、外傷だけでなく、消化管出血や子宮出血などの内出血の可能性もあり、速やかな処置が必要です。

重度のやけどは、広範囲にわたる場合や呼吸器に及ぶ場合は、生命に関わる危険性があります。骨折も、骨盤骨折や脊椎骨折のように、内臓損傷や神経損傷を伴う場合は、ERでの治療が必須です。

ただし、ERはあくまでも緊急性の高い症状に対応する場であることをご理解ください。風邪や軽い腹痛など、緊急性の低い症状の場合は、近くの診療所を受診する方が、待ち時間が短く済むだけでなく、医療費の負担も軽減できます。迷った場合は、救急相談窓口に電話で相談することをお勧めします。

緊急性の高い症状 考えられる病気
激しい胸の痛み 心筋梗塞などの心臓疾患
息切れや呼吸困難 肺塞栓症、肺炎などの呼吸器疾患、心臓疾患
意識障害 脳卒中、脳内出血、低血糖
大量出血 外傷、消化管出血、子宮出血
重度のやけど 広範囲のやけど、呼吸器へのやけど
骨折(骨盤骨折、脊椎骨折など) 内臓損傷、神経損傷

ER受診の手順

ER受診の手順

救急搬送された場合を除き、救急外来を受診する際は、まずは受付で症状を伝えましょう。受付では保険証の確認や問診票の記入を求められますので、指示に従ってください。

受付後、看護師によるトリアージが行われます。トリアージとは、症状や状態に応じて緊急度を判断し、診療の順番を決めることです。この時、症状や痛みの程度、発症時間などを具体的に伝えることが大切です。緊急性の高い患者様は優先的に診察が行われますので、症状が軽くても長く待たされる場合があることをご理解ください。

医師の診察では、さらに詳しい問診や身体診察が行われます。必要に応じて、レントゲン検査や血液検査、CT検査、超音波検査などが行われます。検査結果が出るまでには時間がかかる場合もありますので、落ち着いてお待ちください。

救急外来は、あくまで緊急性の高い患者様のための診療科です。軽症の場合は、診療時間内にかかりつけ医を受診するか、休日夜間診療所などを利用するようにしましょう。

段階 説明
受付 * 症状を伝える
* 保険証の確認
* 問診票の記入
トリアージ * 看護師が症状の緊急度を判断
* 症状、痛みの程度、発症時間などを伝える
* 緊急度に応じて診療の順番を決定
医師の診察 * 詳細な問診
* 身体診察
* 必要に応じてレントゲン検査、血液検査、CT検査、超音波検査など

まとめ

まとめ

救急救命室(ER)は、生命の危機に瀕している患者さんにとって、まさに最後の砦ともいえる大切な場所です。交通事故や心筋梗塞、脳卒中といった一刻を争う事態に、24時間体制で対応し、私たちの命と健康を守ってくれています。

ERは、言葉の通り「緊急」を要する症状に特化した医療機関です。ですから、まずは自分がERを受診すべき状況なのかどうかを判断することが重要になります。例えば、高熱が続いている、激しい腹痛がある、呼吸困難に陥っている、といった症状はER受診の目安となるでしょう。ただし、風邪のような比較的軽い症状の場合は、まず近くの診療所を受診するなど、他の医療機関の利用も検討する必要があります。

ERを適切に利用するためにも、日頃から、救急車の適切な呼び方や、自分の住んでいる地域のERの場所、受診方法などを確認しておくことが大切です。また、持病がある方は、普段からかかりつけ医に、緊急時の対応について相談しておくのも良いでしょう。

ERは、私たちが安心して生活を送る上で欠かせない存在です。しかし、限りある医療資源を有効に活用するためにも、ERの役割と限界を正しく理解し、適切に利用する心がけが求められます。

ERの特徴 ER受診の目安 ERを適切に利用するために
  • 生命の危機に瀕している患者さんのための最後の砦
  • 24時間体制
  • 緊急を要する症状に特化した医療機関
  • 高熱が続く
  • 激しい腹痛
  • 呼吸困難
  • 救急車の適切な呼び方やERの場所、受診方法を確認
  • 持病がある場合は、かかりつけ医に緊急時の対応を相談
  • ERの役割と限界を理解し、適切に利用する

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