頻脈:知っておきたいその症状と対応
病院での用語を教えて
先生、「頻脈」ってどういう意味ですか?
体の健康研究家
「頻脈」は、心臓がドキドキする回数が普段より多くなっている状態のことだよ。1分間に100回以上脈を打つと「頻脈」って言うんだ。
病院での用語を教えて
ドキドキする回数が多いだけなら、運動した後でも「頻脈」って言うんですか?
体の健康研究家
良い質問だね!運動後は誰でも脈が速くなるけど、それは正常な反応だから「頻脈」とは言わないよ。安静時でも脈が速い場合に「頻脈」って言うんだ。
頻脈とは。
「頻脈」という言葉は、医学や健康の分野で使われます。簡単に言うと、脈拍が1分間に100回を超えることを指します。まず最初に、その頻脈が一時的なものなのか、それとも続いているものなのかを見極めることがとても大切です。
頻脈とは
– 頻脈とは頻脈とは、心臓が異常に速く拍動している状態を指します。簡単に言うと、心臓が通常よりも速くドキドキしている状態のことです。医学的には、安静時の脈拍数が1分間に100回を超えると頻脈と診断されます。健康な人でも、激しい運動の後や、緊張している時、興奮している時などには、脈拍数が一時的に増加することがあります。これは、体が酸素をより多く必要とするため、心臓が頑張って血液を送り出そうとしているからです。このような生理的な反応による一時的な頻脈は、特に心配する必要はありません。しかし、安静時や軽い運動をしている時など、特に負荷がかかっているわけでもないのに脈拍数が速くなる場合は、頻脈が疑われます。頻脈は、心臓の病気や甲状腺の病気、貧血、脱水など、様々な原因で起こることがあります。また、ストレスや不安、カフェインの過剰摂取、特定の薬の副作用なども、頻脈を引き起こす可能性があります。頻脈は、動悸や息切れ、めまい、胸の痛みなどの症状を伴うことがあります。症状が重い場合や、頻繁に起こる場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。医師は、診察や検査を通して原因を突き止め、適切な治療を行います。
項目 | 説明 |
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定義 | 安静時の脈拍数が1分間に100回を超えた状態 |
原因 |
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症状 |
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注意点 | 安静時や軽い運動時など、負荷がないのに脈拍数が速い場合は要注意 |
頻脈の症状
– 頻脈の症状頻脈とは、心臓が異常に速く鼓動する状態を指します。この速さは人によって異なり、安静時でも心臓がドキドキと速く脈打っているように感じる人もいれば、全く自覚症状がない人もいます。頻脈の症状は、その程度や原因、そして個人差によって大きく異なります。自覚症状が全くない場合もあれば、動悸や息切れ、胸の痛み、めまい、失神などを伴う場合もあります。症状は一時的なものから慢性的なものまで様々で、日常生活に支障をきたさない程度の軽い症状の場合もあれば、安静にしていても強い症状が現れ、日常生活に大きな影響を及ぼす場合もあります。症状が重い場合は、心臓のポンプ機能が低下し、心不全を引き起こす可能性もあります。心不全は、心臓の働きが低下することで、息切れやむくみなどの症状が現れる病気です。また、頻脈が長く続く場合は、心臓に負担がかかり、心筋症などのリスクが高まる可能性も指摘されています。心筋症とは、心臓の筋肉が厚く硬くなったり、薄く伸びたりする病気で、心不全の原因となります。頻脈は決して軽視できない症状です。少しでも気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。自己判断は危険ですので、必ず医師の診断を受けてください。
症状 | 状態 | リスク |
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動悸、息切れ、胸の痛み、めまい、失神など | 一時的なものから慢性的なものまで様々 日常生活に支障をきたさない程度の軽い症状の場合もあれば、安静にしていても強い症状が現れ、日常生活に大きな影響を及ぼす場合もある |
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頻脈の原因
心臓が異常に速く鼓動する状態を頻脈と言いますが、その原因は実に様々です。大きく分けると、心臓自身に異常がある場合と、心臓以外の原因で起こる場合があります。
心臓自身に異常がある場合としては、心臓の筋肉が壊死してしまう心筋梗塞や、心臓の筋肉に異常が起こる心筋症、心臓の弁に異常が起こる弁膜症、生まれつき心臓に異常がある先天性心疾患などが挙げられます。これらの病気は、心臓の構造や機能に直接影響を与えるため、頻脈を引き起こす可能性があります。
一方、心臓以外の原因としては、発熱や脱水症状、貧血、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症などが考えられます。また、精神的な緊張や不安、興奮といったストレスも自律神経のバランスを乱し、心臓を刺激して頻脈を引き起こすことがあります。
さらに、コーヒーやアルコール、タバコなども心臓を刺激し、頻脈を引き起こす可能性があります。また、服用している薬の副作用で頻脈が出現することもあります。
このように、頻脈の原因は多岐に渡るため、原因を特定し適切な治療を行うことが重要です。
頻脈の原因 | 具体的な病気・状態 |
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心臓自身に異常がある場合 | ・心筋梗塞 ・心筋症 ・弁膜症 ・先天性心疾患 |
心臓以外の原因 | ・発熱 ・脱水症状 ・貧血 ・甲状腺機能亢進症 ・精神的な緊張や不安、興奮などのストレス ・コーヒー、アルコール、タバコ ・薬の副作用 |
頻脈の診断
– 頻脈の診断について頻脈とは、心臓の拍動数が異常に速くなる状態を指します。診断を行うためには、まず患者様との面談を通して、自覚症状や過去の病気、普段の生活習慣などを詳しく伺います。その方の生活背景も含めて総合的に判断することが重要です。次に、心臓の電気的な活動の様子を記録する検査、すなわち心電図検査を行います。この検査によって、心臓の拍動のリズムが乱れていないか、乱れている場合にはどのような種類の不整脈が現れているのかを調べます。心電図検査の結果によっては、さらなる検査が必要となる場合があります。心臓の構造や動きを詳しく調べる心臓超音波検査、24時間以上にわたって心臓の動きを記録するホルター心電図検査、運動中の心臓の状態を評価する運動負荷試験などが挙げられます。これらの検査を組み合わせて行うことで、頻脈の原因をより明確に特定し、患者様に最適な治療法を検討します。頻脈には、心臓自身の病気によって起こるものや、他の病気の影響で一時的に起こるものなど、様々な原因が考えられます。そのため、自己判断で治療を中断したり、放置したりすることは大変危険です。頻脈の症状を感じたら、速やかに医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けるようにしてください。
項目 | 詳細 | |
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頻脈の定義 | 心臓の拍動数が異常に速くなる状態 | |
診断手順 |
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診断の目的 | 頻脈の原因を特定し、最適な治療法を検討する | |
注意事項 | 自己判断での治療中断や放置は危険。頻脈の症状が出たら、速やかに医療機関を受診し、専門医による診断と治療を受ける。 |
頻脈の治療
心臓の拍動が異常に速くなる頻脈は、その症状の現れ方や原因、重症度によって治療法が異なります。
比較的症状が軽い場合は、まず安静にすることが重要です。日常生活においても、ストレスを避け、十分な睡眠と休息を心がけ、バランスの取れた食事を摂るなど、生活習慣の改善を試みます。
しかし、これらの対処法を試みても改善が見られない場合や、動悸が激しい、めまいがする、息苦しいなどの症状がある場合は、医療機関を受診する必要があります。
医療機関では、診察や心電図検査などの結果に基づいて、薬物療法やカテーテルアブレーションなどの治療法が検討されます。薬物療法は、心臓の動きを調整する薬を服用することで、脈拍数をコントロールします。
一方、カテーテルアブレーションは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管を通して心臓まで挿入し、異常な電気信号を発生させている部位を焼灼する治療法です。この治療法は、近年技術の進歩により、安全性と有効性が非常に高まっており、頻脈を根本から治療できると期待されています。
症状 | 対処法 |
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比較的軽い (動悸がする程度) |
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上記の方法で改善しない、または症状が重い (めまい、息苦しさなど) |
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緊急時の対応
– 緊急時の対応突然心臓がドキドキと速く打ち始め、意識がはっきりしなくなる状態は、頻脈発作と呼ばれ、放置すると大変危険な場合があります。意識がもうろうとするだけでなく、胸の痛みや呼吸が苦しくなるなどの症状が現れることもあります。このような場合は、ためらわずにすぐに救急車を要請してください。救急車を呼んだら、到着するまでの間も落ち着いて患者さんを安全な場所に寝かせましょう。横になる際は、楽に呼吸ができるよう、衣服のボタンやベルトなどを緩め、ゆったりとした姿勢をとらせてあげてください。 また、周囲の人々に状況を伝えることも大切です。助けを求める声をかけることで、救急隊員への誘導や、AEDの手配など、より迅速な対応を取れる可能性があります。頻脈発作は、適切な処置を行うことで症状が改善する可能性があります。救急隊員や医師の指示に従い、落ち着いて行動することが大切です。迅速で適切な対応を心がけることで、重症化を防ぐことに繋がります。
症状 | 対処 |
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突然心臓がドキドキと速く打ち始め、意識がはっきりしなくなる |
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