よくある頭痛、緊張型頭痛とは?

脳・神経

よくある頭痛、緊張型頭痛とは?

病院での用語を教えて

先生、「緊張型頭痛」ってよく聞くんですけど、どんな頭痛なんですか?

体の健康研究家

いい質問だね。「緊張型頭痛」は、頭が締め付けられるように痛くなる頭痛で、とても多くの人が経験する頭痛なんだ。毎日忙しい人や、肩が凝りやすい人に多いと言われているよ。

病院での用語を教えて

そうなんですね!ズキズキする頭痛とは違うんですか?

体の健康研究家

そうなんだ。ズキズキする頭痛は「片頭痛」と言って、「緊張型頭痛」とは原因も痛む場所も違うことが多いんだ。頭痛の症状や頻度によって、いくつかの種類に分けられるんだよ。

緊張型頭痛とは。

「緊張型頭痛」って言葉は、病気のせいで起こるわけじゃない頭痛の中で一番多くて、頭痛持ちの半分ぐらいの人がこの頭痛を持っています。ズキズキする感じじゃなくて、頭の両側が締め付けられるように痛むのが特徴です。頭痛の起こる回数によって、たまに起こる緊張型頭痛(1か月に1回ぐらい)、よく起こる緊張型頭痛(3か月以上、1か月に1~14回ぐらい)、いつも起こる緊張型頭痛(3か月以上、1か月に15回以上)の3つに分けることができます。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛とは

– 緊張型頭痛とは緊張型頭痛は、多くの人が経験するありふれた頭痛の一種です。この頭痛の特徴は、頭全体をぎゅっと締め付けられるような感覚を伴う痛みです。痛みの程度は個人差があり、鈍く感じる程度から、日常生活に影響が出るほど強い場合まで様々です。「まるで帽子をきつく被ったような」「頭の上に重りが乗っているような」と表現されることが多く、分かりやすい例えと言えるでしょう。また、緊張型頭痛は、肩や首のこわばりを伴うことも少なくありません。これらの症状は、デスクワークや長時間のスマホ操作など、同じ姿勢を長時間続けることによって引き起こされる筋肉の緊張が原因と考えられています。ただし、緊張型頭痛は命に関わる病気ではありませんので、過度に心配する必要はありません。しかし、痛みが続いたり、頻繁に起こる場合は、日常生活に支障をきたす可能性があります。我慢せずに医療機関を受診し、適切なアドバイスや治療を受けるようにしましょう。

特徴 詳細
痛みの種類 頭全体をぎゅっと締め付けられるような感覚
痛みの程度 鈍い痛みから日常生活に影響が出るほどの強い痛みまで様々
症状 肩や首のこわばり
原因 デスクワークや長時間のスマホ操作など、同じ姿勢を長時間続けることによって引き起こされる筋肉の緊張
その他 命に関わる病気ではないが、痛みが続いたり、頻繁に起こる場合は日常生活に支障をきたす可能性あり。医療機関の受診を推奨。

緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛の原因

毎日のように繰り返される、頭を締め付けられるような痛み。これが緊張型頭痛の一般的な症状です。しかし、このありふれた頭痛の原因は、実はまだ完全には解明されていません。
様々な研究の結果、ストレスや不安、気分の落ち込みといった精神的な緊張が、頭痛の引き金になるのではないかと考えられています。現代社会において、こうしたストレスから完全に解放されることは難しいかもしれません。
また、睡眠不足や、長時間のパソコン作業による目の疲れ、猫背でいることが多いなど、日常生活の何気ない行動も頭痛に繋がることがあります。さらに、コーヒーや紅茶などカフェインを多く含む飲み物を過剰に摂取したり、反対にアルコールを摂取することも、頭痛の原因となる可能性があります。
このように、緊張型頭痛の原因は、私たちの身の回りの様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされると考えられています。

緊張型頭痛の原因 具体的な例
精神的な緊張 ストレス、不安、気分の落ち込み
日常生活の行動 睡眠不足、長時間のパソコン作業、猫背
飲食物 カフェインの過剰摂取、アルコール摂取

緊張型頭痛の種類

緊張型頭痛の種類

緊張型頭痛は、頭の両側が締め付けられるように痛む、比較的よくある頭痛です。この頭痛は、痛みの頻度や期間によって、大きく三つの種類に分けられます。

まず、月に一度程度、たまに起こる頭痛は「稀発反復性緊張型頭痛」と呼ばれます。このタイプの頭痛は、比較的軽度で、日常生活に大きな支障をきたすことはあまりありません。

次に、月に1日から14日程度、頭痛が起こる場合は「頻発反復性緊張型頭痛」に分類されます。この頭痛は、月に数回から半月程度続くこともあり、日常生活に支障が出る場合もあります。

そして、月に15日以上、ほぼ毎日頭痛が続く場合は「慢性緊張型頭痛」と診断されます。このタイプの頭痛は、痛みが慢性化しているため、日常生活に大きな影響を与え、仕事や家事、趣味などに集中することが難しくなることもあります。慢性的な痛みは、精神的なストレスや睡眠障害を引き起こす可能性もあり、注意が必要です。

緊張型頭痛の種類 頻度 期間 特徴
稀発反復性緊張型頭痛 月に一度程度 たまに 比較的軽度で、日常生活に大きな支障をきたすことはあまりない
頻発反復性緊張型頭痛 月に1日から14日程度 月に数回から半月程度 日常生活に支障が出る場合もある
慢性緊張型頭痛 月に15日以上 ほぼ毎日 痛みが慢性化しており、日常生活に大きな影響を与える。精神的なストレスや睡眠障害を引き起こす可能性もある。

緊張型頭痛の治療法

緊張型頭痛の治療法

毎日のように続く頭痛や、月に数回経験する頭痛。その多くは、頭の両側が締め付けられるような痛みを伴う緊張型頭痛である可能性があります。緊張型頭痛は、大きく分けて、月に数回程度の頻度で起こる「稀発反復性緊張型頭痛」、月に8回以上起こる「頻発反復性緊張型頭痛」、そして、月に15日以上頭痛がある状態が3か月以上続く「慢性緊張型頭痛」の3つに分類されます。
稀発反復性緊張型頭痛の場合は、市販薬として販売されている鎮痛薬を服用することで、多くの場合、痛みが和らぎます。しかし、頻発反復性緊張型頭痛や慢性緊張型頭痛の場合は、市販の鎮痛薬を繰り返し服用することで、かえって頭痛が悪化してしまう「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性も懸念されます。
頻発反復性緊張型頭痛や慢性緊張型頭痛に対しては、医療機関を受診し、医師の指示のもと、適切な治療を受けることが重要です。治療は、頭痛の頻度や程度、そして日常生活への影響などを考慮して行われます。
主な治療法としては、頭痛を抑える効果のある薬物療法、頭痛の誘因となる筋肉の緊張を和らげるマッサージやストレッチなどの理学療法、そして、ストレスを軽減するためのリラクゼーション法や認知行動療法などの心理療法などが挙げられます。加えて、規則正しい生活習慣を身につけ、十分な睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を心がけることも、緊張型頭痛の改善に繋がります。

緊張型頭痛の種類 頻度 特徴 治療法
稀発反復性緊張型頭痛 月に数回程度 市販の鎮痛薬で痛みが和らぐことが多い 市販の鎮痛薬
頻発反復性緊張型頭痛 月に8回以上 市販薬の乱用は「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性あり 医療機関を受診し、適切な治療を受ける
慢性緊張型頭痛 月に15日以上頭痛がある状態が3か月以上続く 市販薬の乱用は「薬物乱用頭痛」を引き起こす可能性あり 医療機関を受診し、適切な治療を受ける

日常生活での予防

日常生活での予防

日常生活での予防

緊張型頭痛は、日常生活でのちょっとした心がけで予防できる可能性があります。ここでは、予防に効果的な日常生活の改善策をいくつかご紹介します。

十分な睡眠と規則正しい生活

睡眠不足や不規則な生活は、身体にストレスを与え、緊張型頭痛の引き金となる可能性があります。毎日決まった時間に起床・就寝し、十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。質の高い睡眠をとるためには、寝る前のカフェインやアルコールの摂取を控えたり、リラックスできる環境を整えたりするのも効果的です。

適度な運動とストレス解消

軽い運動は、ストレス解消や血行促進効果が期待できます。激しい運動は逆効果になる場合があるので、ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。また、ヨガや瞑想など、自分にあったストレス解消法を見つけることも大切です。

正しい姿勢と作業環境

長時間のパソコン作業やデスクワークは、首や肩の筋肉に負担をかけ、緊張型頭痛の原因になることがあります。こまめな休憩を挟みながら、首や肩を回したり、ストレッチをするなどして筋肉の緊張を緩和しましょう。また、画面との距離や椅子の高さを調整し、正しい姿勢を保つことも重要です。

カフェイン・アルコールの摂取量

カフェインやアルコールは、過剰に摂取すると頭痛の引き金となることがあります。コーヒーやお茶、アルコール飲料を飲む量を控えめにするように心がけましょう。

これらの日常生活の改善策を心がけることで、緊張型頭痛を予防できる可能性があります。ただし、頭痛がひどい場合や症状が続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

予防策 具体的な方法
十分な睡眠と規則正しい生活
  • 毎日決まった時間に起床・就寝する
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 寝る前のカフェインやアルコールの摂取を控える
  • リラックスできる環境を整える
適度な運動とストレス解消
  • ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす
  • ヨガや瞑想など、自分にあったストレス解消法を見つける
正しい姿勢と作業環境
  • 長時間のパソコン作業やデスクワークでは、こまめな休憩を挟む
  • 首や肩を回したり、ストレッチをするなどして筋肉の緊張を緩和する
  • 画面との距離や椅子の高さを調整し、正しい姿勢を保つ
カフェイン・アルコールの摂取量 コーヒーやお茶、アルコール飲料を飲む量を控えめにする

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