出血とは?:症状と原因、治療法まで

血液

出血とは?:症状と原因、治療法まで

病院での用語を教えて

先生、出血って、怪我したら血が出るって意味ですよね?

体の健康研究家

うん、そうだね。でも、怪我だけじゃないんだ。例えば、病気で血管が弱くなって、そこから血が出てしまうこともあるんだよ。

病院での用語を教えて

へえー、病気で出血することもあるんですね。出血って、体にとって良くないことですか?

体の健康研究家

そうだよ。出血が多いと、体に必要な血液が減ってしまうから、貧血になったり、ひどいと命に関わることもあるんだ。

出血とは。

『出血』っていう言葉は、医学や健康の話によく出てくるんだけど、簡単に言うと、血液が血管の外に出てしまうことなんだ。

出血の定義

出血の定義

出血とは、血管が傷つき、血液が血管の外に出てしまう現象を指します。私たちが健康な状態であるとき、血液は心臓から送り出され、全身に張り巡らされた血管の中だけを流れています。しかし、何らかの原因で血管が損傷すると、この血液が血管の外に漏れ出てしまうのです。これが、出血です。

出血は、その発生場所によって大きく三つに分けられます。一つ目は、体外への出血です。例えば、指を切ってしまった場合や鼻血が出た場合などがこれに当たります。二つ目は、体腔内への出血です。これは、体の外からは見えない場所で出血が起こることを指します。例えば、お腹の中で出血が起こったり、頭蓋骨の中で出血が起こったりすることがあります。三つ目は、組織内への出血です。これは、皮膚の下など、組織の中に出血が起こることを指します。

出血の症状や重症度は、出血の場所だけでなく、出血量や原因によっても大きく異なります。少量の出血であれば、自然に止まることもありますが、大量の出血が起こると、生命に関わる危険性も出てきます。そのため、出血が起こった場合には、適切な処置を迅速に行うことが重要です。

出血の種類 説明
体外への出血 血液が体の外に流れ出る出血 指を切った時の出血、鼻血
体腔内への出血 体の外からは見えない場所で起こる出血 腹腔内出血、頭蓋内出血
組織内への出血 皮膚の下など、組織の中に出血が起こる 皮下出血

出血の種類

出血の種類

出血とは、血管から血液が体外または体内に漏れ出すことです。出血には大きく分けて、体外への出血と体内への出血の二つがあります。

体外への出血は、文字通り血液が体の外に流れ出るもので、怪我などによって皮膚や粘膜が損傷することで起こります。出血が目で確認できるため、比較的発見しやすいと言えるでしょう。 一方、体内への出血は、血液が体の外ではなく、体内組織や臓器に流れ込むため、外見からは出血していることが分かりにくい点が特徴です。そのため、注意深く観察する必要があります。

さらに、出血は出血する血管の種類によっても分類されます。拍動に合わせて勢いよく噴き出すような出血は動脈性出血と呼ばれ、緊急度が高く、迅速な止血が必要です。傷口から血液が持続的に流れ出るような場合は静脈性出血が疑われます。また、じわじわと出血が続く場合は毛細血管性出血の可能性があります。毛細血管性出血は自然に止血することもありますが、傷口の状態によっては適切な処置が必要です。

出血の種類 説明 特徴
体外への出血 血液が体の外に流れ出る出血 皮膚や粘膜の損傷によって起こる。目視で確認できるため発見しやすい。
体内への出血 血液が体内組織や臓器に流れ込む出血 外見からは出血していることが分かりにくい。注意深い観察が必要。
動脈性出血 拍動に合わせて勢いよく噴き出す出血 緊急度が高く、迅速な止血が必要。
静脈性出血 傷口から血液が持続的に流れ出る出血。
毛細血管性出血 じわじわと出血が続く出血。 自然に止血することもあるが、傷口の状態によっては適切な処置が必要。

出血の原因

出血の原因

出血は、様々な要因によって引き起こされる症状です。体の内外に関係なく、血管が傷つき、血液が血管外に出ることで出血が起こります。その原因は多岐に渡り、大きく分けて怪我によるものと病気によるものの二つに分類できます。

怪我による出血は、いわゆる外傷によるものが代表的です。例えば、刃物やガラス片などで皮膚が切れたり、転倒や交通事故など強い衝撃によって体内部の組織や臓器が損傷することで出血が起こります。

一方、病気による出血は、様々な疾患が原因となります。高血圧は、血管に負担をかけ続けることで血管を脆くし、脳出血のリスクを高めます。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった消化器官の病気は、血管を傷つけやすく、消化管出血を引き起こす可能性があります。

さらに、血液の凝固機能に異常が生じる病気も出血の原因となります。血液の凝固は、出血を止めるために非常に重要な機能ですが、生まれつき血液が固まりにくい病気の場合や、抗凝固剤と呼ばれる薬の副作用によってこの機能が低下することがあります。その結果、わずかな傷でも出血が止まりにくくなったり、重症化しやすくなることがあります。

分類 原因 具体例
怪我による出血 外傷 刃物やガラス片による皮膚の切傷、転倒や交通事故による体内部の損傷
その他
病気による出血 血管の損傷 高血圧による脳出血、胃潰瘍や十二指腸潰瘍による消化管出血
血液凝固機能の異常 生まれつき血液が固まりにくい病気、抗凝固剤の副作用
その他

出血の症状

出血の症状

出血は、体のどこから、どのくらい、どれくらいの速さで出血しているかによって、その症状は大きく異なります。少量の出血であれば、自覚症状がない場合もあります。例えば、ちょっとした切り傷や歯茎からの出血など、日常生活で経験する程度の出血では、体にほとんど影響がない場合も多いです。しかし、大量の出血になると、体に様々な異常が現れ始めます。例えば、めまいやふらつき、顔色が悪くなる、冷や汗が出る、意識がなくなるといった症状が出ることがあります。こうした症状は、出血によって体内の血液量が減少し、酸素が全身に行き渡らなくなってしまうことで起こります。大量出血は命に関わることもあるため、迅速な処置が必要となります。また、出血する部位によっては、出血量に関わらず重篤な症状を引き起こす場合があります。例えば、頭蓋内出血のように、頭蓋骨の内側で出血が起こると、脳が圧迫されてしまいます。その結果、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害といった神経症状が現れることがあります。このように、出血の症状は多岐にわたるため、出血量や出血部位だけでなく、症状をよく観察することが重要です。少しでも異常を感じたら、ためらわずに医療機関を受診しましょう。

出血量 症状 危険性
少量 自覚症状がない場合もある (例: 切り傷、歯茎からの出血) 体にほとんど影響がないことが多い
大量 めまい、ふらつき、顔面蒼白、冷や汗、意識消失
(血液量減少による酸素不足のため)
命に関わる可能性あり、迅速な処置が必要
頭蓋内出血など、部位によっては少量でも重篤な場合あり 激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害
(脳圧迫による神経症状)
命に関わる可能性あり、迅速な処置が必要

出血の診断と治療

出血の診断と治療

出血は、体の外や体の中に血液が流れ出る状態を指し、その原因や症状は多岐にわたります。出血の診断には、まず患者さんから詳しくお話を伺うことから始めます。いつから、どこで、どの程度の出血があったのか、どのような症状があるのかなどを詳しく伺います。
視診では、皮膚や粘膜の色や状態、出血の部位や量などを確認します。必要に応じて、血液検査や画像検査などを実施し、出血の原因や重症度を評価します。
出血が疑われる場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診することが重要です。出血の治療は、その原因や部位、出血量、患者の全身状態などを考慮して決定されます。軽度の出血であれば、安静にして圧迫止血を行うことで自然に止血する場合もあります。
しかし、大量出血や止血困難な出血の場合には、輸血や外科的治療が必要となることもあります。出血は、命に関わることもあるため、早期に適切な診断と治療を受けることが重要です。日頃から、健康管理に気を配り、出血のリスク因子を減らすように心がけましょう。

出血とは 診断 治療
体の外や体の中に血液が流れ出る状態 – 患者さんへの問診
– 視診
– 血液検査や画像検査
– 安静・圧迫止血
– 輸血
– 外科的治療

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