蕁麻疹:皮膚の赤い腫れの謎に迫る
病院での用語を教えて
『蕁麻疹』って、どういう意味ですか? 言葉は聞いたことあるんですけど、よく分からなくて…
体の健康研究家
そうだね。『蕁麻疹』は、皮膚に急に赤い膨らみができて、強いかゆみが出る病気のことだよ。
病院での用語を教えて
へえー。赤い膨らみは、どんな形ですか?
体の健康研究家
丸い形や地図のような形など、色々な形をしていて、数時間から一日くらいで消えることが多いんだよ。でも、また違う場所にできることが多いんだ。
蕁麻疹とは。
医学や健康の分野で使われる「蕁麻疹(じんましん)」という言葉について説明します。蕁麻疹は、かゆみをともなう、一時的な皮膚の赤みと盛り上がりです。症状としては、急に輪郭がはっきりとした円形や地図のように広がる、少しだけ盛り上がった赤い斑点が出てきて、強い痒みがあります。この盛り上がりは、皮膚の浅い部分に水がたまったもので、体のどこにでもできますが、こすれたり圧迫されやすい場所にできやすい傾向があります。ときには、皮膚だけでなく、口の中やのどなどの粘膜にもできます。のどにできた場合は、声がかすれたり、息苦しさを感じることがあります。この皮膚の盛り上がりは、通常は数十分以内に、長くても24時間以内に消えてなくなります。
蕁麻疹とは
– 蕁麻疹とは蕁麻疹は、皮膚に突然赤く腫れ上がった発疹が現れる、よくある皮膚の病気です。この発疹は、まるでみみず腫れのように見えたり、地図のように広がったり、輪っかのように見えたりと、様々な形に変化します。多くの場合、激しいかゆみを伴い、場合によっては、チクチクするような、焼けるような感覚を覚えることもあります。この発疹は、医学的には「膨疹」と呼ばれ、皮膚の一部分が一時的に盛り上がった状態を指します。蕁麻疹は、アレルギー反応の一種として起こることが多く、特定の食べ物、薬、虫刺されなどが原因となることがあります。例えば、卵や牛乳、小麦、そば、甲殻類などが原因となることがあります。また、風邪や疲労、ストレスなどによって体の抵抗力が落ちているときに発症しやすくなることも知られています。しかし、蕁麻疹の原因はさまざまで、検査をしても特定できない場合も少なくありません。蕁麻疹は、一般的に数時間から一日以内で症状が治まることがほとんどですが、中には数週間、数ヶ月にわたって症状が続く場合もあります。このような場合は慢性蕁麻疹と呼ばれ、日常生活に支障をきたすこともあります。原因や症状に合わせた適切な治療が必要となるため、自己判断せずに、皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
項目 | 説明 |
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症状 | – 皮膚に赤く腫れ上がった発疹が現れる – 発疹はみみず腫れ、地図状、輪っか状など様々な形に変化する – 多くの場合、激しいかゆみ、チクチクする、焼けるような感覚を伴う |
原因 | – アレルギー反応(食べ物、薬、虫刺されなど) – 風邪、疲労、ストレス – 原因不明な場合も少なくない |
経過 | – 一般的に数時間から一日以内で症状が治まる – 数週間、数ヶ月にわたって症状が続く場合もある(慢性蕁麻疹) |
治療 | – 原因や症状に合わせた適切な治療が必要 – 自己判断せずに、皮膚科専門医を受診 |
蕁麻疹の症状
蕁麻疹は、皮膚に様々な特徴的な症状が現れる病気です。最も代表的な症状は、膨疹と呼ばれる、皮膚が赤く盛り上がった発疹ができることです。この膨疹は、周囲の皮膚とはっきりとした境界線で区切られていて、まるで虫に刺された後のように見えます。大きさは、数ミリ程度の小さなものから、手のひらを超えるような大きなものまで様々です。形も円形や楕円形、地図状など、実に様々です。
多くの場合、この膨疹には強い痒みを伴います。しかし、場合によっては、痒みをほとんど感じないこともあります。膨疹は通常数時間以内に跡形もなく消えていきますが、その後も新しい膨疹が次々に現れることが多く、症状が数日間、あるいは長い場合は数週間も続くことがあります。
蕁麻疹は見た目にもわかりやすい症状が現れる病気ですが、原因や症状の現れ方は人それぞれです。自己判断せず、気になる症状があれば、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
症状 | 詳細 |
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膨疹 (ぼうしん) | – 皮膚が赤く盛り上がった発疹 – 周囲との境界がはっきりしている – 大きさ: 数ミリ程度~手のひらサイズ – 形状: 円形、楕円形、地図状など様々 – 数時間以内に跡形もなく消失 |
痒み | – 多くの場合、膨疹に伴い強い痒みを感じる – 痒みをほとんど感じない場合もある |
経過 | – 新しい膨疹が次々に現れる – 症状が数日間~数週間続くこともある |
蕁麻疹の原因
蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを感じる症状です。この症状は、まるで蕁麻草に触れたときのように現れることから、蕁麻疹と呼ばれています。
蕁麻疹は、体内でヒスタミンという物質が過剰に分泌されることで引き起こされます。ヒスタミンは、皮膚の血管を広げ、血管から水分が漏れ出すことで、赤く腫れ上がった状態を引き起こします。
蕁麻疹の原因はさまざまであり、特定が難しい場合も多く見られます。主な原因としては、食物アレルギーが挙げられます。牛乳、卵、小麦、甲殻類などの特定の食品を摂取することで、免疫反応が起こり、蕁麻疹の症状が現れることがあります。
また、薬剤も蕁麻疹の原因となり得ます。特に、抗生物質や解熱鎮痛剤などの特定の薬に対してアレルギー反応を起こす人がいます。
その他にも、虫刺されや動物の毛、植物などによる刺激、ストレスや温度変化、日光や運動なども蕁麻疹を引き起こす要因として知られています。
多くの場合、蕁麻疹は一時的な症状であり、数時間から数日で自然に治まります。しかし、症状が長引いたり、繰り返したりする場合には、医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。
項目 | 内容 |
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症状 | 皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを感じる。 |
原因物質 | ヒスタミン |
発生機序 | ヒスタミンが皮膚の血管を広げ、血管から水分が漏れ出す。 |
主な原因 | ・食物アレルギー(牛乳、卵、小麦、甲殻類など) ・薬剤(抗生物質、解熱鎮痛剤など) ・虫刺され ・動物の毛、植物などによる刺激 ・ストレス ・温度変化 ・日光 ・運動 |
経過 | 多くの場合、数時間から数日で自然に治まる。長引く場合や繰り返す場合は医療機関を受診。 |
蕁麻疹の診断
– 蕁麻疹の診断蕁麻疹は、皮膚に赤く盛り上がったみみず腫れと、かゆみを生じる一般的な皮膚疾患です。その診断は、主に特徴的な皮膚の症状に基づいて行われます。医師はまず、患者さんから詳しく話を伺います。いつから症状が現れたのか、どのような時に症状が悪化するのか、他に症状はないかなど、発症時期や症状の変化、関連する出来事などを詳しく確認します。また、過去にアレルギー疾患にかかったことがあるか、現在服用している薬があるかなども重要な情報となります。次に、医師は実際に患部を診察します。蕁麻疹の特徴的な症状である、境界がはっきりとした赤く盛り上がった発疹や、周囲の皮膚と比べて色が変わっていることなどを確認します。蕁麻疹は、身体のどこにでも現れる可能性があり、その大きさも様々です。多くの場合、問診と診察によって蕁麻疹と診断できます。しかし、他の皮膚疾患との区別が難しい場合や、慢性蕁麻疹の原因を探る必要がある場合には、アレルギー検査や血液検査などの追加検査を行うこともあります。アレルギー検査では、特定の食べ物や花粉などに対するアレルギー反応を調べます。血液検査では、炎症反応や甲状腺機能などを調べることで、蕁麻疹の原因となる underlying disease の有無を調べます。蕁麻疹は、症状が6週間以内に治まるものを-急性蕁麻疹-、6週間以上続くものを-慢性蕁麻疹-と分類します。急性蕁麻疹は、特定の食べ物や薬剤、感染症などが原因となることが多い一方、慢性蕁麻疹は原因を特定することが難しいケースが多く、長期的な治療が必要となることもあります。
項目 | 内容 |
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疾患名 | 蕁麻疹 |
症状 | 皮膚に赤く盛り上がったみみず腫れとかゆみ |
診断 | – 主に特徴的な皮膚の症状に基づいて行われる – 発症時期、症状の変化、関連する出来事などを問診 – 境界がはっきりとした赤く盛り上がった発疹などを診察 – 必要に応じて、アレルギー検査や血液検査などの追加検査 |
検査 | – アレルギー検査:特定の食べ物や花粉などに対するアレルギー反応を調べる – 血液検査:炎症反応や甲状腺機能などを調べることで、蕁麻疹の原因となる underlying disease の有無を調べる |
分類 | – 急性蕁麻疹:症状が6週間以内に治まるもの – 慢性蕁麻疹:症状が6週間以上続くもの |
原因 | – 急性蕁麻疹:特定の食べ物や薬剤、感染症など – 慢性蕁麻疹:原因を特定することが難しいケースが多い |
蕁麻疹の治療
蕁麻疹の治療は、原因や症状の程度によって個人差があります。
まず、蕁麻疹を引き起こす原因を探し出すことが重要です。
蕁麻疹は、特定の食べ物、薬、虫刺され、植物、ハウスダスト、ペットの毛など、様々なものが原因となって発症します。
原因物質を特定し、それらを避けることが、根本的な治療となります。
かゆみが強い場合には、薬物療法が行われます。
一般的に、第一選択として抗ヒスタミン薬が用いられます。
抗ヒスタミン薬は、蕁麻疹の原因物質であるヒスタミンの働きを抑えることで、かゆみや腫れなどの症状を和らげます。
抗ヒスタミン薬だけでは効果が不十分な場合や、症状が重い場合には、ステロイド薬が使用されることもあります。
ステロイド薬は、炎症を抑える効果が高く、短期間で症状を改善することができます。
多くの場合、蕁麻疹は一時的なものであり、適切な治療を行うことで症状は改善します。
しかし、中には慢性蕁麻疹といって、半年以上症状が続く場合もあります。
慢性蕁麻疹は、日常生活に支障をきたすこともあるため、医師と相談しながら、長期的な治療計画を立てていく必要があります。
蕁麻疹の治療には、自己判断は避け、必ず医師の診断を受けてください。
蕁麻疹治療の段階 | 詳細 |
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1. 原因の特定と除去 |
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2. 薬物療法 |
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3. 慢性蕁麻疹の場合 |
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